新しい人間、新しい社会

口絵 「災害対応の地域研究」シリーズの刊行にあたって 凡例 はじめに―災害から新しい人間と社会の想像=創造へ [清水 展・木村周平] 本書のねらい /「復興」を長期で捉える /「創造的」復興へ / 現場の声と小さな物語 / 新しい人間と社会の想像=創造 第一部 紡ぎ出す、読み替える 第1章 先住民アエタの誕生と脱米軍基地の実現―大噴火が生んだ新しい人間、新しい社会 [清水 展] 1 スローワークの人類学から 2 アエタの被災と転生―国民=先住民の誕生 3 新しい人間―文化の意識化と生きる時空間の拡張 4 米軍基地の全面撤退―噴火とナショナリズム 5 フィリピン社会の新たな自画像の模索 6 自然災害が開く創造的復興のアリーナ 第2章 現場で組み上げられる再生のガバナンス―既定復興を乗り越える実践例から [大矢根淳] 1 既定復興とその批判的検討の履歴 2 新しい「復興の物語」に向けて―雲仙・阪神から中越・東日本へ 3 事前復興―減災サイクルと地域防災力の醸成 4 復興の物語を自前で組み上げていくために 第3章 復興の物語を読み替える―スマトラの「標準の復興」に学ぶ [山本博之] 1 災害対応における「余白」―都市再開発と強制排除 2 「既定の復興」―行政による復興事業 3 「標準の復興」―域外者による復興事業 4 「標準の復興」を読み替える 5 創造的復興を豊かにするために―スマトラから学ぶこと コラム1 居住の権利―住むことは生きること [たけしまさよ] 第二部 忘れる、伝える 第4章 神戸という記憶の〈場〉―公的、集合的、個的記憶の相克とすみわけ [寺田匡宏] 1 記憶・公共性・〈場〉 2 震災“メモリアル博物館”設立の経緯と公の論理 3 個的記憶の心情 4 「メモリアルセンター論争」 5 無名の死者の捏造―被災と復興の演出 6 石として、樹として―震災モニュメント 7 課題と引き継がれるもの 第5章 プーケットにおける原形復旧の一〇年―津波を忘却した楽園観光地 [市野澤潤平] 1 喉元過ぎれば熱さ忘れる? 2 青天の霹靂 3 災害に対する観光地の脆弱性 4 観光業の低迷と焦燥 5 原形復旧型復興 6 記憶の放棄と痕跡の抹消 7 プーケットの視点から考える コラム2 コミュニティ防災の決め手 [鍵屋 一] 第6章 制度の充実と被災者の主体化―生活再建をめぐるせめぎあいの二〇年 [重川希志依] 1 あらためて生活再建支援を考える 2 阪神・淡路大震災の衝撃―災害エスノグラフィーとの出合い 3 被災者の生活再建とり災証明書 4 普通のルートを通らぬ被災者 5 主体性を持った生活再建と公助のかたち 第7章 トルコ・コジャエリ地震の経験の継承―私の声が聞こえる人はいるか? [木村周平] 1 二〇一四年一〇月二三日 2 「復興」と記憶 3 制度化と忘却のダイナミズムとともに生きる 4 防災住民組織から緊急時のセミプロへ 5 「私の声」から「あなたに」へ 第三部 作り出す、立ち上がる 第8章 小さな浜のレジリエンス―東日本大震災・牡鹿半島小渕浜の経験から [大矢根淳] 1 レジリエンス概念をめぐって 2 牡鹿半島小渕浜「第11班」の底力 3 浜の復興―合併後遺症とArchiAidの試み 4 改正災害対策基本法第八六条の七(在宅被災者対応) 第9章 アートによる創造的復興の企て―保険に支えられた移動/再建 [大谷順子] 1 カンタベリー地震被災地の概況 2 災害保険制度に伴う自助中心主義 3 復興への希望―アート 4 ニュージーランドの事例を読み替える 第10章 復興ツーリズム―震災後の新しい観光スタイル [山下晋司] 1 災害と観光 2 震災後の対応 3 新しい観光スタイルの出現―ボランティア・まなび・絆 4 復興ツーリズム―記憶と忘却の彼方に 5 観光とリスク社会―再帰的ツーリズム 6 公共的課題の解決のために―公共ツーリズム 7 ツーリズムが紡ぎ出す新しい物語 コラム3 被災者と外部者の間から見たボランティアツーリズム [内尾太一] おわりに―被災とともに [木村周平・清水 展] コミットしてゆく研究―清水の呼びかけ /「地域」は後からやって来る / 災害対応の協働実践プラットフォーム / 呼びかけ―「あなた」へ / 木村からの応答 「災害対応の地域研究」シリーズの結びにかえて 索引 著者略歴
- 著者
- 清水 展、木村 周平
- 出版社
- 京都大学学術出版会
- 発売日
- 2015-12-17
- 価格
- 4,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784876988990
- ページ数
- 402ページ
発売済み
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