耳澄ます

◆第三句集 青葉木菟たましひの耳澄ますらむ 人間界と自然界とは目に見えないところで感応し合っている (あとがきより) ◆自選十句 真紅の身裂いて団栗芽吹きけり 春ショール巻いて時間の戻るなら まぼろしの蹤きくる気配蛇苺 ささめくは木霊か星か涼新た かなかなやしづかに時の醸さるる はるかなる音に覚めたる白露かな 亡き母へ供へし桃を父に剥き 死者のほか恃むものなし寒昴 昏れぎはの雪嶺に瑠璃ただよへり 星空へまだ温かき熊吊るす
- 著者
- 甲斐由起子
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2022-07-28
- 価格
- 2,700円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784781414768
発売済み