こどもたちは まっている

今日も水平線から日が昇る。いつもの風景、季節の移ろい、突然の雨、特別な夜。 繰り返す日々のなかで、みんな、いつもなにかを待っている。 船が通るのを、貨物列車を、雨上がりを、夜明けを……。 国内外で活躍する荒井良二の新しい代表作が誕生!  ぼくが大学生の時に、長新太「ちへいせんのみえるところ」を  手に取ることがなかったら、絵本を作っていなかったと思う。  いまだにぼくは、この地平線の見える風景の中にいて、  優しさや不安や笑いや寂しさや怖さや希望の風に吹かれている。  そう、まるでこどもの時のぼくがそうして立っているように。  ぼくが絵本を作る時は、必ず頭の中で一本の線を引き、  そこからぼくの絵本の旅を始める。  やがて、その線は見えなくなってしまうが、  時おり顔を出してはこどもの時のぼくが「ちへいせん」を眺めて立っている。  いつか、ぼくの「ちへいせんのみえるところ」を描いてみたいと思っていたが、  もしかしたら、この「こどもたちはまっている」が、そうなのかもしれない。  そして、この本を長さんに捧げたいと思う。  荒井 良二

著者
荒井 良二
出版社
亜紀書房
発売日
2020-06-03
価格
1,600円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784750515984
ページ数
32ページ

発売済み

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