ALTERNATIVE SIGHTS

画業25周年を迎える野又穫。 「空想建築」それは、どこか遠くに存在するような、記憶のデジャヴ。 しかし、それは決して存在しない、空想上の建築物である。 現実と非現実、過去でもなく未来でもない。 天に届くような伸びやかさ。孤高ともいうべき作品の存在感。 デビュー当時の代表作から、完成したばかりの最新作を含む、 約120点を収録した決定版。 頭上の無限、至上の明るさ。 ……見る人が感じとるのはそのような思いなのだ。 意味や解釈、説明を必要としないで伝わってくるものが、 アーティストの世界を見る人に手渡す。 野又穫の場合、それはまさにもうひとつの世界の誕生としてある。 (クリエイティブ・ディレクター 小池一子「もうひとつの世界」より) 野又さんが描きたいのは、幻想性ではないのではないか。 どういえばいいか、野又さんの中には、未知の未来というコマッタモノがあって、 それは言葉でも絵でもちゃんとはとらえられないから、 仕方なく、せめてその予兆をなんとかキャッチしようと キャンバスに向かっているのではないか。 野又さんの絵は、幻想的ではなく、予兆的である。 野又さんに先行する予兆の画家として、イヴ・タンギーしか私は知らない。 (建築家 藤森照信「予兆の画家——野又穫」より)
- 著者
- 野又穫
- 出版社
- 青幻舎
- 発売日
- 2010-07-01
- 価格
- 3,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784861522598
- ページ数
- 160ページ
発売済み
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