カニエ・ウェスト論

天才芸術家にして、当代一の憎まれ屋――その素顔とは? 21世紀屈指の名盤《My Beautiful Dark Twisted Fantasy》を大分析。 現代ポピュラーカルチャー界に君臨する神(イーザス)の実像に迫るファン待望の決定版! 『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』とは? さかのぼること2009年、MTVヴィデオ・ミュージック・アワード授賞式でのこと。 人気歌手、テイラー・スウィフトの受賞スピーチに乱入し、大ひんしゅくを買ったカニエ・ウェスト。 当時の米大統領バラク・オバマからも「ばか者」と呼ばれるなど全米から非難を浴び、一時はアーティスト生命が絶たれたかに思われた。 しかしカニエは人知れずハワイのスタジオにこもり、5thアルバム《My Beautiful Dark Twisted Fantasy》を制作・完成させる。 翌10年にリリースされた同作は、ラップファンだけでなくロックやポップスなど幅広い層のリスナーから大絶賛で迎えられる。ロック系メディアの大家、ローリング・ストーン誌やピッチフォークでも年間ベストアルバムの座を射止め、カニエは名実ともにみごと復活を果たしたのだった。 ドナルド・トランプへの支持表明、“奴隷制は選択”発言など、 近年のカニエはゴシップ記事をにぎわすお騒がせセレブとしても知られるが、その類まれなる才能は同輩ミュージシャン、リスナーともに認めるところ。 本書では《My Beautiful Dark Twisted Fantasy》を題材に、そのナルシシスティックな人物像と彼の生み出す作品を読み解く。 日本語版には本書訳者・池城美菜子による解説(1万2千字)を追加収録。 さらに、これまでの全キャリアを総括した巻末付録「カニエ・ウェスト年表」付き。 目次 第1部 ポップ界のキリスト イーザス7つの美徳 第2部 早熟の巨匠あるいはモンスターの肖像 第3部 現代一のナルシシスト 第4部 不穏な5枚の絵 第5部 贖罪のアート 第6部 大学(ユニバーシティ)という宇宙(ユニバース)――《The College Dropout》 第7部《808s & Heartbreak》についての短い考察 My Beautiful Dark Twisted Fantasy Dark Fantasy――高みを目指す男の暗いファンタジー Gorgeous――自信こそセクシーの源 POWER――デジタル時代のオジマンディアス All of the Lights――前科者もマイケルも光からは逃げられない Monster――4つ首のラップ・モンスター So Appalled――トップ40ヒップホップを揶揄したポッセカット Devil in a New Dress――マジックアワーに包まれた、悪魔との戯れ Runaway――許しを請う音のバレエ Hell of a Life――AV女優と結婚してみたら Blame Game――分裂していく罵り合いゲーム Lost in the World――作品全体のDNAを内包する祈り The Yeezus Singularity――「ただ愛されたい」カニエ・ウェスト教のマニフェスト 解説――カニエ・ウォッチャーが見た奇才の素顔 付録――カニエ・ウェスト年表 訳者紹介:池城美菜子(いけしろ・みなこ) R&B、ヒップホップ、レゲエ専門の音楽ライター、翻訳者。98年からニューヨークを拠点に活動、2016年に帰国。現在は副業OKの新聞社で働きながら執筆と翻訳を続ける。取材したアーティスト数はのべ300組以上。カニエ・ウェストは取材していないが、パーティーなどで10回近く観察、入り組んだ思い入れがある。 著書に『Di Reggae Book ディ・レゲエ・ブック』(シンコーミュージック、06年)、『まるごとジャマイカ体感ガイド』(スペースシャワーブックス、14年)、『ニューヨーク・フーディー マンハッタン&ブルックリン レストランガイド』(カンゼン、16年)、訳書に『HOW TO RAP 104人のラッパーが教えるラップの神髄』(Pヴァイン・ブックス、11年)。 デザイン:森田一洋
- 著者
- カーク・ウォーカー・グレイヴス、池城美菜子
- 出版社
- DU BOOKS
- 発売日
- 2019年8月30日
- 発売日の出典
- openBD
- 価格
- 1,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784866470900
- ページ数
- 256ページ
発売済み
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