ベスト100 小川軽舟

◆001より「水たまり踏んでくちなし匂ふ夜へ」 昭和六十一年、二十五歳の私は「鷹」に入会し藤田湘子に師事した。これは「鷹」の中央例会に初めて出席したときの句だ。今の私にこんなナイーブな句は書けそうにない。未知の世界へ飛び込んでゆく気分の甘美なこと。水たまりをよけずに敢えて踏んだところが若さなのだろう。句会が終わると、新顔の私を見つけた湘子から、「会費は俺が出してやるから懇親会について来い」と声をかけられた。昭和六十一年作。
- 著者
- 小川軽舟
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2010-09-29
- 価格
- 1,500円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784781402932
- ページ数
- 220ページ
発売済み