波よ鎮まれ : 尖閣への視座

目線を中央から取り戻す 「中国船は怖い」「中国漁船とのトラブルで困っている」という構図にあてはめたいのでしょう 俺たちは日本に復帰する前から長年、この海を守ってきた。どんな仕打ちに遭ってもがんばってきた 領土問題というようりは、台湾漁船や中国漁船とのすみ分けか、共存できる環境を整えてもらいたい パイン栽培や水牛の活用など八重山の農業を変えたのは台湾の人たち。仲間意識は今もある 海には国境がない。でも今はそういう雰囲気ではないだろうけどね どうにか元のように静かな海を歩けるようにやらんとね 琉球の歴史に学べば、尖閣問題にどう対応すればよいのかが見えてくる 八重山住民は防人ではない。戦闘員ではなく民間人として八重山の島々で日常を送っている。平穏は保たれなければならない 友好を深めれば観光や産業振興のきっかけも生まれる。戦争に結びつく武力行使だけはしてはならない 戦争しなくても国は成り立つし、人は生きられる。日中は余分なものをほしがらず、ともに生きる道を探してほしい あの戦争を繰り返さない、二度とあの時代に戻ってはいけないということを、どこの国も平和教育で伝えなければならない 数えきれないほどの無辜の民を巻き込み、犠牲にする戦争は狂気の沙汰。戦争につながるあらゆる動きを断じて許さない 基地のあり方、政府の基地への対応、どれも変化しない。「犠牲にされた沖縄」は変わらんなあ 今の子どもには沖縄戦がよその国の話ではない、ということを教えなければならない。 領土を守るために人間は死んでいいのか。国や領土は見えても、そこに暮らす人間は見えていない 侵略する側だった過去の記憶をあいまいにし、侵略された側の痛みに鈍感になっていることにも気づいていない 昔からの沖縄の人たちの生き方を見習ってほしい。互いの心を響かせ、通じあわせることの重要性……。それが今、最先端の外交スキルなのでは 戦争を避けたいのであればいっしょに努力して引き分けにもっていく必要がある。……流れを変える努力をする時期に来ている 私の世代の中国人はアニメなどで日本に友好的な感情を持っている人が多い。実感としては日本人のほうに壁がある 尖閣問題への対応は国益のためというが、実際いがみ合いになって損をするのはだれか。……被害に遭うのは一般住民の僕たち 東南アジアとの絆は大切。軍事力でものを語るのではなく、平和外交で何とかアジアとの共生関係をうまく図れないか 隣どうしの石垣と台湾がもっと仲良くなればいい、という希望はいつも持っている。「兄弟」みたいなものですからね 昔の私がされたように、中国人だから、韓国人だから、とひと括りにして憎まないでほしい。……友好的な人はいっぱいいる 黒潮に沿った一つの家族として台湾漁民も共存共栄を望んでいる。生存のために 管理は日本といっしょにするほうがいい。台湾の漁民だけでは乱獲してしまうだろうから 領有権争いという政治問題で、蘇澳と石垣の友好が損なわれてはならない。争いを棚上げして、資源を共有できるようにしてほしい 大陸は私たちを許すのに、日本はなぜ厳しく取り締まるのだろうか 漁民どうしなら解決の道を探れる。平和な海を残したい思いはいっしょだ 無人島でもめるなんてもったいない。どうしたらこの海で産業を生み出せるかを考えたほうがいい 領有権ばかりを主張するのではなく、海をもっと豊かにする方法をいっしょに考えよう 争い続けて資源がなくなれば、国際社会から笑われてしまう。知恵を出し合って道を開いていくことが大切だと思う 資源は分け合うことができる。互いに不満はあっても挑発を抑えなければ、歩み寄れない 台湾人は日本の人々に親しみを感じている。かといって、日本が釣魚台を占領することは一方的でよくない 馬政権は漁業権と引き換えに、釣魚台の領有権を売り渡した。領有権は漁業権よりも重要だ メディアは国家の立場からナショナリズムをあおるのではなく、沖縄が抱える厳しい現実にもっと目を向けるべきでは 国境を超え、漁民の組合どうしで協同組合をつくることも不可能ではない 互いの価値観を理解し合うことで、衝突は乗り越えられると思う

著者
沖縄タイムス社
出版社
旬報社
発売日
2014年4月発売
価格
1,600円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784845113484

発売済み

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