プーシキンとロシア・オペラ

プーシキンは三十八年にも満たない短い生涯でありながら、近代ロシア文学の父として光り輝く。ゴーゴリ、ドストエフスキイ、ツルゲーネフ、チェーホフ、ブローク、アフマートワ、ツヴェターエワ、オクジャワー…、後に続く多くの作家に称えられ、文学以外の芸術ジャンルにも多大な影響を及ぼしてきた。その霊感をとりわけ深く授けられたのがオペラだろう。民族色豊かな叙事的ファンタジー『ルスランとリュドミーラ』(グリンカ)、歴史的事件を雄渾に描ききる『ボリス・ゴドゥノフ』(ムソルグスキイ)、愛の運命を繊細にたどる『エヴゲーニイ・オネーギン』(チャイコフスキイ)、賭博の狂気に弄ばれる『スペードの女王』(チャイコフスキイ)、帝国の滅亡を軽やかに嗤う『金鶏』(リムスキイ=コルサコフ)。プーシキン原作による傑作五大オペラに、原作の香とステージの華やぎの違いを追い、プーシキンの煌めきとロシアの魂、そして何よりロシア・オペラの愉しさを謳う。
- 著者
- 田辺 佐保子
- 出版社
- 未知谷
- 発売日
- 2003年12月発売
- 価格
- 価格未定(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784896420890
発売済み
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