T.S.エリオットのヴィア・メディア

同じ著者の書籍を2冊、関連書籍に掲載しています。

 本書の題にある「ヴィア・メディア」は、元来、ラテン語で「中道」を意味する言葉であるが、キリスト教の領域に広げられるとカトリシズムとプロテスタンティズムとの中間を行く英国国教会の精神を指すものとして使われる。著者は、この本でエリオットの詩作品に見られる文字通りの中道精神が改宗を契機にして、宗教的な「ヴィア・メディア」の次元にまで高められて行く彼の精神的遍歴を跡付けている。この二項対立する究極の世界は、彼の詩人としての極点を示す『四つの四重奏』(1934)の最終行にある「火と薔薇は一つになる」という詩的表象で歌われている。日本英文学の泰斗、山形和美氏(元筑波大学教授)は、著者の慎重なテキスト解読でエリオットの「〈不明〉の世界に潜入」する姿勢が「いかに勇気と英知を必要とするものであるか」と問いかけ、「本書は…私の知るところ、類書はない…著者は個別性と全体性への見事な複眼を備えている」(『英語青年』第151巻第 10号、2006年1月)と評している。

著者
村田 俊一
出版社
弘前大学出版会
読者対象
専門書
内容
海外の小説
発売日
2005年6月1日
発売日の出典
openBD
価格
3,905円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784902774030
ページ数
358ページ

発売済み

Xでシェア

関連書籍

広告