戸惑う窓

嵐の夜に君を思うこと 対象のつかの間の、不安定な印象 光はノックもせずに入ってくる 風になった光 窓と扉のあいだで あの家の山の櫟林をミイ、キレイダナア- エスカルゴの臭う部屋 青い闇のある風景 世界の生成に立ち会う窓 闇だけが広がっていた あれの意味を知ってますか その金色の衣のなかで 虚妄の窓の向こうへ 胸をかきむしるほど透明な窓 誰が箱男ではなかったのか 球状の窓 韻を踏んだ四行詩 世界の初期設定 輸入された鼠 語りの高い窓から 配水管と避難梯子の先にある空の下で 薬包紙の啓示 私は窓を愛しつづけた、窓に凭れて。 肩にとまった時間 そのうちに逢ふのです

著者
堀江, 敏幸, 1964-
出版社
中央公論新社
発売日
2014年1月発売
価格
2,200円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784120045844

発売済み

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