熊楠研究 第3号

『熊楠研究』は南方熊楠の第一級研究者が集まり、熊楠の膨大なる自筆資料や蔵書を渉猟・調査・研究したその結果を、論文形式で新規に発表する年刊シリーズです。 熊楠自身の著作は、没後約10年の戦後間もない1950年代に出された全集12巻(乾元社版)と、1970年代の全集12巻(平凡社版)により発表されています。また1980年代後半に、熊楠の日記が全4巻(八坂書房)で出されました。80~90年ごろには熊楠ブームが起こり、その中で1987年に南方熊楠邸保存顕彰会が設立されました。 顕彰会と、のちに南方熊楠資料研究会となるメンバーは、熊楠の遺族と協力して、熊楠が遺したあらゆる資料を整理し、調査し、共同作業のなかで新しい発見をしていきました。 当時の調査で、熊楠の論文・日記・書簡などの著作の総数は、『全集』や『日記』として既に発表されているものの3倍以上にのぼることがわかりました。 これらの調査結果を継続的に報告するためにできたのが本シリーズです。未発表の論文や、新発見の熊楠関連資料などを掲載していきます。 第3号には、熊楠研究最高峰のシリーズにふさわしい錚々たる著作たちがさまざまな分野における論文を発表しています。 ★諏訪敦彦(聞き手)「南方文枝さんに聞く」 ★南方文枝「田辺高女時代の文集から」 ★松居竜五「南方文枝さんを偲ぶ」 ★萩原博光「口実を設けての出会い」 ★橋本邦子「思い出すままに―文枝おばさんとの十余年―」 ★鶴見和子「南方熊楠―父と娘―(短歌)」 ★中瀬喜陽「熊楠の日記・書簡に見た南方文枝」 ★佐伯順子「南方熊楠の男色論―「浄と不浄」再考―」 ★原田健一「南方熊楠の同性愛体験―そのセクシュアリティと言説―」 ★金山正子「南方熊楠のつかった記録材料」 ★青木睦「南方熊楠が観察した虫の生態―『田辺抜書』の「虫クヒ」―」 ★武内善信「南方熊楠におけるアメリカ時代―『大日本』の再検討を通して―」 ★松居竜五「南方熊楠とフォークロアの伝播説―「さまよえるユダヤ人」解題―」 ★松居竜五編訳「さまよえるユダヤ人」[英文論文翻訳] 吉川壽洋「弟常楠宛南方熊楠の手紙(三)」 ★奥山直司「土宜法龍とチベット」 ★小峯和明「南方熊楠の今昔物語集―説話学の階梯・大正篇 Ⅱ―」 ★土永知子「牧野標本館に所蔵されている南方熊楠の{月+昔}葉標本」 ★原田健一編「明治十九年東京南方熊楠蔵書目録」 ★飯倉照平編「平凡社版南方熊楠全集大蔵経索引」
- 著者
- 情報なし
- 出版社
- 南方熊楠顕彰会
- 発売日
- 2026-07-01
- 価格
- 2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784902938531
- ページ数
- 316ページ
発売済み
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