2026年1月20日発売の新刊一覧

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該当件数: 16件

2026年1月20日

なぜ古典を学ぶのか

「私たち」の古典は消失し、ただ「私」の古典だけが残る―― そしてそのような「個人」化が進めば進むほど、今度は古典の価値それ自体を審問にかける声が静かに、そして強く「共鳴」し始めることになるのである――「古典?そんなものいったい何の役に立つんですか?」と。 なぜ古典を学ぶのか。本書はこの素朴な問いに対し、古典に潜む見えない《根源》を問うことから応答する。 古典を学ぶ意義があるのか/ないのかという論点に拙速に答えるのではなく、その問いをいったん留保し、古典を学ぶ意義が《見えない》という現象それ自体に注意を向けるところから議論を始める。対象は、前近代東アジア世界において産出された諸々のテクスト群である。なぜそれらは学ばれるべきものとされてきたのか。 古典を死んだ書物にしないために、私たちは古典にどう向き合ってゆけばよいのか。私たちは自らを縛っている言語と格闘することを決してやめてはならない。 「なぜ古典を学ぶのか」という根源的問題はいかに思考されるべきなのかをも考えていく、思索の書。 全体構成は、「開扉―古典の中の《見えないもの》」、「Ⅰ 一つのものが二つに分かれるということ―万物の《根源》とは何か」、「Ⅱ 生々流転する世界の中にあって絶対に変化することのないたった一つだけのもの」、「Ⅲ 〈文〉の世界の脱中心的構造―《古》への回帰」、「Ⅳ 象徴・引用・注釈・集成―《混沌未分》への帰還を目指して」、「Ⅴ 脱人間としての〈文人〉―何ものでもないからこそ何ものにもなれる」、「Ⅵ パルマコン(薬=毒)としての古典―古典は死ななければならない」、「Ⅶ 《根源》への媒介としての〈象〉―なぜ「聖人は象を立てて以て意を尽くす」ことができるのか」、「Ⅷ 古典の中の非対称的次元差構造―象徴記号としての〈山〉」、「Ⅸ 〈古型〉としての四季―陰陽の原理を考える」、「帰結(の彼岸)―なぜ古典を学ぶのか」。 【……古典は常に社会との関係性の中でその都度自らの形を書き換え、また自らを「破壊」し「創造」することによって恒常性を保ってきたという事実も忘れてはならない。そのようにテクストを歴史化することで、歴史の偶然性や恣意性の中でたまたま「権威」を付与されたに過ぎない(のかもしれない)作品群や序列の構造を、何も考えずに「継承」してしまうような事態を未然に防ぐことができる。だからこそ、私たちは古典化の歴史的プロセスを炙り出すような歴史化の試みを不断に継続してゆかなければならないのだが、それと同時に重要なのは、そのような歴史化とは、まずもって自分自身に向けられなければならない、ということである。……】

発売済み

12,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

人生まるごとセンス・オブ・ワンダー

自然を学んだ著者が綴った、身近な自然観察と子育てのエッセイ。日々の子どもとの散歩で出会う生きものたちの観察、その魅力を精密な挿絵とともに活き活きと伝える「春夏秋冬さんぽ道」と、母乳育児まっただ中の「ヒトの子ども、つまり息子」の観察記録ともいうべきエッセイ「春夏秋冬子どもと暮らす」の二部からなる。   身近な自然を感じ、観察することを大切にしたい。いつまでも幸せに暮らすヒントは自然の中にある。--そんな著者の思いが軽やかな文章から伝わってくる。

発売済み

1,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

徹底討議5万字!語りつくす文体史のゆくえ

書き手の態度や依拠文法ごとの区分として捉えられてきた「文体」は、実証的かつ具体的な分析概念として鍛えなおされ、「文体」によるあらたな文学の研究方法がうちたてられようとしている。(多田蔵人) 『文体史零年 文例集が映す近代文学のスタイル』(令和7年3月31日、文学通信)の出版準備がととのいつつあった令和6年10月13日に、国文学研究資料館共同研究室にて行われた討議の記録。 『文体史零年』は、幕末から戦後にかけてさまざまなジャンルで大量に発行された「文例集」――模範文集や語彙集、アンソロジーにいたるまでを広くこう呼んでいる――を手がかりとして、近代文学の「スタイル」を把握しようとする論文集であった。 「徹底討議」の語は見栄や看板ではない。 討論は13時から18時まで、ほとんど休憩なしに行われた。『文体史零年』所収論文と同書所収の文例集カタログ「文範百選」の執筆を終えた時点での討議であるため、文体史の稜線のようなものは、本書の方がかえって見えやすくなっているかもしれない。あちこちに見える意見の衝突や対立も、それ自体が出発を告げた学問のわかわかしいエネルギーの証である。お手にとった方にはぜひとも自分なりの「異議」を育てていただき、さらに『文体史零年』本冊をもご覧いただきたいと思う。 参加者(※所属は2024年10月時点)。北川扶生子(関西学院大学)、倉田容子(駒澤大学)、杉山雄大(二松学舎大学ほか)、谷川恵一(国文学研究資料館名誉教授)、馬場美佳(筑波大学)、堀下翔(筑波大学)、栗原悠(国文学研究資料館)、多田蔵人(国文学研究資料館)誌上参加者=合山林太郎(慶應義塾大学)、湯本優希(日本体育大学桜華中学校・高等学校、立教大学日本学研究所研究員)。

発売済み

500円(税込・書誌情報提供:openBD)

共古・山中笑の忘れ残りの記

明治最初期のキリスト教伝道者にして、民俗学の先駆者でもあった山中共古(やまなか・きょうこ)、本名笑(えむ)。山中は果たしていかなる人物だったのか。 生涯にわたってキリスト教を各地で布教するかたわら、その土地の文化や伝承、民衆の生活を熱心に拾い集めた。信仰と趣味に全力を注ぎ、その活動は、柳田国男から「学問と人間愛との奥ゆかしい結合」と評価された。 四半世紀日記のように書き続けた著名な「共古日録(きょうこにちろく)」と「続共古日録(ぞくきょうこにちろく)」には日付がなく時系列で話題が提供されるわけでもない。「数十年前の思い出が書かれたかと思えば、つぎは数日前に採取した好古の情報だったりする」。 幕末から昭和の初めまでを生き抜いた謎と矛盾多きその人生を、膨大な資料を博捜し、浮かび上がらせる唯一無二の評伝。山中はどう生きることを願い、何を体験し、何を感じていたのだろうか。図版多数掲載。 【本書では、最初期のキリスト教の牧師としてでも、柳田国男以前の土俗学(民俗学)成立に功績があった人でもなく、そうした業績と、ここまでに述べた多くの矛盾をふまえ、山中笑というひとりの人間がどう生きることを願い、何を体験し、何を感じたのかをたどってみたい。】……「はじめに 謎と矛盾多き清らかな人生」より

発売済み

2,700円(税込・書誌情報提供:openBD)

「イーハトーブ〝図書館〟戦争」従軍記

図書館は誰のものか?  花巻市の新図書館建設を巡る市民運動と行政の攻防の全記録。 地域文化やまちづくりの課題を掘り下げつつ、文化行政のあり方を問う、渾身のルポ! 5年余りの〝従軍〟体験で思い知らされたのは、いわゆる〝民意〟がいかに当局側に都合よく作り上げられていくのかという、まさに民主主義の危機――いわば、ナチス化の実相だった。「民主主義の砦」とも呼ばれる図書館がその舞台だったという事実は地方自治のあり方そのものへの深刻な問いかけでもあった。(「まえがき」より)

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2,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

漢字デザインの極意

楷書の字形を深く理解し、整えるための九十二の秘訣。書体デザインに携わる人、漢字を美しく書きたい人に。

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2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

吉良運平探偵小説選

欧州の探偵小説紹介に情熱を傾けた謎の作家・吉良運平。欧州各国を飛び回り外交経験豊富な異色の兼業作家が書き遺した創作を総浚い!

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2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

震災演劇を未来につなぐ

東日本大震災はいかに演劇で表現されてきたのか。 2011年から2013年まで、震災発生からの3年間は、演劇にとってどのような時間で、そこで生み出された演劇は何を表現し、それはいかなる営みだったか。社会にとって演劇はどのような役割を担いえたのか。研究や批評は、それら表現をどのように捉えてきたのか。 演劇という窓から世界を覗き見て、時に身を乗り出して、そこから出て行こうとしながら、思索を止めないようにしてきた著者による、震災演劇論。 三条会、劇団四季、井上ひさし、青年劇場、福島の高校生たちの演劇を手がかりに、個別の記憶とさまざまな記録とのあいだを全8章で論じていく。 いずれ形を変えたり失われたりしてしまうかもしれない震災をめぐる記憶。 「演劇は――さまざまな表現は、数値等では測定できない、その時どきの、個別の感情や感覚や記憶を、何らかの形で世界にとどめる装置であり、それ自体がひとつのメディアとしても機能する。それらが上演される劇場空間は、演劇を通して、不特定多数の人びとが事態を共有しうる場となる」 そこではどう震災が伝えられ、それはどう未来に伝える足がかりとなっていくのだろうか。 演劇を愛するすべての人に。 付録として「震災関連演劇上演年譜稿──2011.3.11‒2013.12.31」、「上演台本:福島県立いわき総合高校総合学科第十五期生アトリエ公演『失われた時を与えて』」収録。 【震災という未決着かつ現在進行形の問題に対するとき、演劇を媒介として、震災をめぐる記憶を──いずれ形を変えたり失われたりしてしまうかもしれない個別の記憶を、記録したり、他者に、別の時間に分有したりして、忘却への抵抗の一手とする。本書はそんな小さな試みである。】……「序 揺れ動いた社会と演劇──東日本大震災をめぐる表現の地平」より

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3,600円(税込・書誌情報提供:openBD)

百人一首バトル

今を生きるあなたにとって 一生忘れられない歌が、ここにあります。 短歌をこよなく愛する5人がお届けする 「現代短歌 百人一首×5」 百人一首 栗木京子選 ──意味としらべのマリアージュ ホメロスを読まばや春の潮騒のとどろく窓ゆ光あつめて 岡井隆『鵞卵亭』 百人一首 穂村弘選 ──アヴァンギャルドの夢    ポオリイのはじめてのてがみは夏のころ今日はあついわと書き出されあり 石川信雄『シネマ』 百人一首 佐藤弓生選 ──遠い年、遠い地図    閉ぢられてある鏡にて白鳥は漆黒の夜をわたりの途中 渡辺松男『牧野植物園』 百人一首 千葉聡選 ──失われた名歌を求めて  永遠に忘れてしまう一日にレモン石鹼泡立てている 東直子『青卵』 百人一首 石川美南選 ──加速する時間/膨らむ時間 わたしたちの避難訓練は動物園のなかで手ぶらで待ち合わせること 平岡直子『みじかい髪も長い髪も炎』

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2,100円(税込・書誌情報提供:openBD)

「もののあはれ」の訳し方

千年前のことばをもっと自由に読み、操るための、新しい古典文学入門。 「もののあはれ」のいわば「言い出しっぺ」である貫之にとっても、「あはれ」とは何となく「あはれ」としか言いようのないものであった!? 言葉について突き詰めようとすると、私たちはしばしば行き止まりにぶつかってしまう。抽象度の高い言葉はなおさら難しい。その時に補助線として、日本語に対する理解を、英語で深めようとしてみたらどうだろう。 歴代の翻訳者たちによる「もののあはれ」の解釈を導入に、俳句、和歌、『伊勢物語』、『土佐日記』、『枕草子』、『徒然草』、『方丈記』、『無名草子』を取り上げ、日本語や日本文学の特徴について考える。 まず自分ならどう翻訳するか考えてみるところからはじめよう! 【本書は、必ずしも翻訳実践のための訓練を念頭に置いたものではない。本書の目的はあくまで、日本の古典文学を愛し、その魅力を海外に伝えるべく努力を重ねた先人たちの苦悩の跡をたどりつつ、日本語や日本文学の特徴について考えることである。だが翻訳を経由する以上、英語への理解が深まることは言うまでもないし、翻訳を実践するうえでのヒントが得られることもむろんである。日本語や日本文学のみならず、英語学習や、東西の文学の比較などに関心のある読者にも、本書が有益であると自負する所以はそこにある。】…「予鈴 英語で「もののあはれ」」より

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2,300円(税込・書誌情報提供:openBD)

Colabo攻撃

性暴力の根絶をめざすColaboに対する、激しい誹謗中傷と活動妨害。その経緯と実態をまとめ、社会が向き合うべき課題を示す。

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2,000円(税込・書誌情報提供:openBD)

大蔵公望日記1

鉄道官僚から貴族院議員となった大蔵公望の日記の復刻版。 原口大輔氏による斎藤実内閣期の大蔵公望の政治的立場と行…

発売済み

7,000円(税込・書誌情報提供:openBD)