玉城徹の百首

◆百首シリーズに玉城徹が登場! 短歌としての美―― ◆作品紹介 すでに〈詩〉の亡びたる世にうたはむとする滑稽を演じつつあり (『枇杷の花』) 〈詩〉と呼ぶべきものは、とうに亡んでしまった。その残骸だけが残っている時代に、「うた」に執している。「うたはむとする滑稽」をいい、さらに「演じつつあり」をいうこの歌は、自嘲的な響きをもつ。 これは他者を揶揄したものではあるまい。玉城の中には、イデアとしての〈詩〉のあり方がある。それが亡びた世界に、「うたう」とはどういう意味をもつのか、また「うた」とは一体何なのか。冷笑を含みながら、自他に今を問うているのだろう。「つつあり」には、取り返しのつかない現在への思いが感じられる。
- 著者
- 内藤 明
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2026-09-16
- 価格
- 1,700円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784781418575
- ページ数
- 220ページ
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