遠い眼

ビジュアルアーツフォトアワード2009大賞受賞作品! 受賞作にくり返し露(あらわ)れる窓ごしの光景と曲る道の風景は、 そんな作者の極めてセンシティブな心象の反映のような気がする。 じわりと怕(こわ)く、さりげなく優しい、写真でしか表わせない時・空が写し止められている。 森山大道評 暗闇に一筋の光、そんなかすかな光を追い求めた切実な写真。 今にもこぼれ落ちそうな「生」への希求、僕はすきだ。 上田義彦評 些細な事で家に引き蘢ってしまった青年が出合ったのは写真だった。 写真だけが彼を勇気づけているに違いない。 このモノクロームの淡いディテールには、彼が負った傷と悲しみと愛がある。 瀬戸正人評 淡々と過ぎてゆく日々の記録に見えて、 いろいろな場所に亀裂が生じ、足元が崩れ落ちていくような怖さを感じる。 不安を噛み殺し、ぎりぎりの緊張感を保ちつつ撮り続けられた写真群ではないだろうか。 飯沢耕太郎評 僕は20代後半から30歳のあいだ写真を再開するまで引きこもっていました。 初めての個展で彼女に出会いました。 人間には感情があり温度があったことを思い出しました。 家族との関係も写真を撮る事で距離感を持てるようになりました。 今でも引きこもりのときに無くした感情は大きいです。 はたしてそこにある写真には感情というものはないのか、 僅かな感情でも残っているかどこか遠い気持ちの中で撮られた写真です。 野村次郎

著者
野村次郎
出版社
青幻舎
発売日
2009-11-01
価格
2,400円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784861522147
ページ数
120ページ

発売済み

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