印刷詩集

印刷へ、印刷から─愛の詩〈うた〉。 500年変わらぬ鉛活字の世界が、 この数十年で革新した技術に戸惑いながら、 それでも刷り、折り、綴じ、くるみ、眺めるを繰り返し、 輪転する中で浮かぶ著者の言葉・イメージが 伝える印刷世界は、ただ愛おしい── 「著者・龍秀美は詩人として知られる。日本語文学において、現代詩だけでは、生活できないことも知られている。(中略)この詩集では、ここ50年の印刷・出版の変遷を、随所に見ることができる。いや、もっと長い時間の幅で、眺めることもできる。」 ──「『印刷詩集』によせて:印刷・出版の激動期を振り返る」より 坂口 博氏 ***  ル ビ  活字の大きさの単位が  定められていなかった昔  アメリカなどではそれを宝石の名で呼んだ  ──あっ、そこダイヤモンドでいって……とか  ──エメラルドの方が見やすいんじゃない?  とか言ってたわけだ  ルビーは5.5ポイントの活字のこと  五号活字の横に付けると  振り仮名にちょうどよかったらしい  良いねェ!  昔は気分が豪勢だったに違いない  活字とそれで作られた書物が  宝石のように貴重だった昔  でも 言葉は磨きさえすれば  いまだって宝石になる  キラキラ光るコトバを話そう                 (本書より)

著者
龍 秀美
出版社
花乱社
発売日
2024-01-25
価格
2,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784910038858
ページ数
88ページ

発売済み

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