政治理論とフェミニズムの間 増補版
フェミニズムに応答する政治理論の構想 公/私の区分や親密圏、家族、結婚などフェミニズムが提起した諸問題を政治理論はいかに受け止めるのか。同時にフェミニズムにおける「政治」概念はいかに拡張できるのか。政治理論とフェミニズムを架橋し、先駆的な視座を切り拓いた注目作。「熟議システムとしての家族」「熟議的な結婚」の論文二本を増補。 「本書の課題は、政治理論とフェミニズムの両者を踏まえつつ、その「間」で、「政治」について論じることである。このように述べることは、次の二つのことを含意している。第一に、本書は、単に、フェミニズムの観点から「政治」を論じるのではない、ということである。第二に、かといって、本書は、単に、政治理論の既存の概念や問題構制の中にフェミニズムが扱ってきた諸問題を取り入れようとするものでもない、ということである。これはどういうことだろうか。」(序論より) ◎目次 序論 第1章 フェミニズムにおける「政治」とは何か?――争う「政治」概念 はじめに 第1節 国家としての政治――オーキンにおけるプライバシーの擁護 第2節 権力と抗争としての政治――バトラーにおける攪乱と再意味づけ 第3節 集合的意思決定としての政治――ヤングにおける民主主義 おわりに 第2章 公/私区分の領域横断化 はじめに 第1 節 公/私の質問区分は不必要か? 第2節 「領域としての公」論――ハンナ・アレントにおける「公的領域」と「私的領域」 第3節 「エートスとしての公」論 第4節 制度と選好形成――新制度論と二重効用論の意義 第5節 領域横断的な公/私区分の概念化に向かって おわりに 第3章 フェミニズムは公/私区分を必要とするのか? はじめに 第1節 フェミニズムにおける公/私区分批判の論理 第2節 フェミニズムは、公/私区分の解消を目指しているのか? 第3節 なぜ、公/私区分が必要なのか?――その正当化 第4節 領域横断的な公/私区分へ おわりに 第4章 シティズンシップの再考 はじめに 第1節 シティズンシップと公/私区分 第2節 社会的シティズンシップの再考 第3節 政治的シティズンシップの再考 おわりに 第5 章 クオータ制の正当化根拠――ヤングとフィリップスを中心に はじめに 第1節 集団代表制と差異の政治 第2節 フィリップスにおけるクオータ制の正統化根拠 第3節 ヤング・コミュニケーション・視座 おわりに 第6章 国家・市民社会・家族――「国家の復興」とその後 はじめに 第1節 フェミニズムと国家――家父長制国家から言説的に構築される国家へ 第2節 規範理論への展開と国家――社会関係 第3節 公/私区分あるいは家族という問題 おわりに 結論 参考文献 あとがき 増補1 熟議システムとしての家族 はじめに 第1節 熟議システムの構成要素の再検討 第2節 集合的意思決定をめぐる疑義――拘束性と公開性 第3節 システム変容 第4節 システムの境界 おわりに 増補2 熟議的な結婚 はじめに 第1節 基本的な考え方 第2節 それは何ではないのか? 第3節 予想される批判への応答 おわりに 増補版へのあとがき 索引
- 著者
- 田村 哲樹
- 出版社
- 人文書院
- 読者対象
- 専門書
- 内容
- 社会
- 発売日
- 2026年11月27日
- 発売日の出典
- openBD
- 価格
- 3,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784409241806
- ページ数
- 270ページ
- 判型
- A5判
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序論 第1章 フェミニズムにおける「政治」とは何か?――争う「政治」概念 はじめに 第1節 国家としての政治――オーキンにおけるプライバシーの擁護 第2節 権力と抗争としての政治――バトラーにおける攪乱と再意味づけ 第3節 集合的意思決定としての政治――ヤングにおける民主主義 おわりに 第2章 公/私区分の領域横断化 はじめに 第1 節 公/私の質問区分は不必要か? 第2節 「領域としての公」論――ハンナ・アレントにおける「公的領域」と「私的領域」 第3節 「エートスとしての公」論 第4節 制度と選好形成――新制度論と二重効用論の意義 第5節 領域横断的な公/私区分の概念化に向かって おわりに 第3章 フェミニズムは公/私区分を必要とするのか? はじめに 第1節 フェミニズムにおける公/私区分批判の論理 第2節 フェミニズムは、公/私区分の解消を目指しているのか? 第3節 なぜ、公/私区分が必要なのか?――その正当化 第4節 領域横断的な公/私区分へ おわりに 第4章 シティズンシップの再考 はじめに 第1節 シティズンシップと公/私区分 第2節 社会的シティズンシップの再考 第3節 政治的シティズンシップの再考 おわりに 第5 章 クオータ制の正当化根拠――ヤングとフィリップスを中心に はじめに 第1節 集団代表制と差異の政治 第2節 フィリップスにおけるクオータ制の正統化根拠 第3節 ヤング・コミュニケーション・視座 おわりに 第6章 国家・市民社会・家族――「国家の復興」とその後 はじめに 第1節 フェミニズムと国家――家父長制国家から言説的に構築される国家へ 第2節 規範理論への展開と国家――社会関係 第3節 公/私区分あるいは家族という問題 おわりに 結論 参考文献 あとがき 増補1 熟議システムとしての家族 はじめに 第1節 熟議システムの構成要素の再検討 第2節 集合的意思決定をめぐる疑義――拘束性と公開性 第3節 システム変容 第4節 システムの境界 おわりに 増補2 熟議的な結婚 はじめに 第1節 基本的な考え方 第2節 それは何ではないのか? 第3節 予想される批判への応答 おわりに 増補版へのあとがき 索引
著者について
田村 哲樹
【著者】田村 哲樹(たむら・てつき) 1970年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授。博士(法学)。『現代民主主義理論ハンドブック』(共編、ナカニシヤ出版、2026年)、『ハーバーマスを読む』(共編、ナカニシヤ出版、2020年)、『日常生活と政治』(編著、岩波書店、2019年)、『熟議民主主義の困難』(ナカニシヤ出版、2017年)、『熟議の理由』(勁草書房、2008年)、『国家・政治・市民社会』(青木書店、2002年)ほか。
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