廃園

私を死へと誘い、死を予感させる 花の精、花の香、花の色 それは美しく、妖しげに揺れる業火 妖花が悪夢を呼び……退廃の美へ その時私はあっと声を上げた。荒涼とした風が沸き起こり、丘の上に広がる空の闇が布のように二枚にめくれ、大きくはためいて揺れた。そしてお互いに包みあうように丸まり、私を飲み込もうと覆いかぶさってきた。それは巨大な食虫花の漆黒の花弁だった。
- 著者
- 井本元義
- 出版社
- 書肆侃侃房
- 発売日
- 2019-02-22
- 価格
- 1,500円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784863853522
- ページ数
- 200ページ
発売済み
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