古代抒情詩『万葉集』と令制下の歌人たち

抒情詩というジャンル成立の普遍性に迫る。 時代も社会状況も異なれど、抒情詩は共通の世界史的基盤から発生していることを説き、日本において抒情の類型がすべて万葉歌人のなかにあることを明らかにする。 王権論も視野に入れ、時代や社会との関係のなかで歌を読み解く。 古代ギリシアにおいて、そしてまた古代中国において、抒情の表現を目的とする文学形式すなわち「抒情詩」という文学ジャンルは共通の世界史的基盤から発生している。……ギリシアにおける紀元前五、六世紀の状態は、中国においては紀元前三、四世紀の時代であったが、我が国においては七世紀後半にその時代が訪れたのである。時代も異なり、社会状況にも異なる点が少なからずあっても、文学史発展の普遍的様相は明確に存在する。そのことを文学研究に携る研究者の基礎的な教養として共有したいというのが、私のささやかな意志である。……「はじめに」より

著者
金井清一
出版社
笠間書院
発売日
2019-08-26
価格
9,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784305708632
ページ数
332ページ

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