教育と文化

 今回の東日本大震災で驚かされたのは、学校が襲われ壊滅的な被害を受けたことである。学校は、本来は安全な場所で、その多くは住民の避難場所として指定されてきた。今までは、その役割を十分に果たしてきたので、私たちはすっかり信頼していた。しかし、今回の大震災では、その信頼が裏目に出るなど、信じられないほどに深刻な被害を受けることになった。本書では、そうした学校を中心に、教育と文化をめぐる厳しい現実を記録するとともに、そこから得られる教訓を糧に将来への展望を得るために編集した。それぞれの学校がどのような状況に追い込まれながら、住民の避難場所としてどれほど奮闘したのか、残された課題も含めて見ていただきたい。 他方、学校と地域を支えた文部科学省と教育委員会の行政的対応、学会による調査と改善策の提案、さらには文化財の被災と保存の在り方、そして根本的な文化と人間の在り方の考察についても収録し、深く「教育と文化」について問題提起をするように編集した。

著者
水原克敏、関内 隆
出版社
東北大学出版会
発売日
2012-09-25
価格
2,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784861631962
ページ数
312ページ

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