何か、十一篇

音楽家・河合拓始の第一詩集 これは「音」である。 実際に声として音になったさまを 思い描く。 音楽と通底しているのかもしれない。 2012年から書き継いでいる「何か、十一篇」の第一~第七集に加え、長編詩「赤い川の流れるほとりで 自転車行商のおじいさんから 真っ青な羊羹をもらう話」ほかを収める。 ゆっくりとしなうように ひとりが腕を上げると ほかの人もだいたいがそれに続く 風のざわめきが急に静かになる こころの涙が姿を変えた岩 そこにひとりひとり座って 用意した泉水を呑み干したら 岩を荷物に入れて持ち帰るのだ 住居に帰ったら海か川に浸して汚れを よく落とす あるいはそのまま放置する レム睡眠の波間にわたしたちが漂うとき ひっそりと岩は光りはじめて 誰も見ていないときに 遠くから花々とつながり合うだろう
- 著者
- 河合拓始
- 出版社
- 書肆侃侃房
- 発売日
- 2024-12-16
- 価格
- 2,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784863856554
発売済み
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