かかし

魯迅に「中国の童話に独自の創作の道を切り開いた」と言われる葉聖陶(ようせいとう)の珠玉の作品集。表題作「稲草人(かかし)」(1922年発表)をはじめ、およそ100年を超えて読み継がれる珠玉の作品32篇を収録。真夜中の田園に立つかかしの目から、世の中に起きている悲劇を描く「かかし」。お金や財産に執着する人間を厳しく見つめる「旅行家」「大金持ち」。貧富の差、社会の不平等を描き出す「フラワーガーデンの外で」。人の心に根差す傲慢さを追及する「古代の英雄の石像」。アンデルセンの「裸の王様」のその後を皮肉をこめて語る「皇帝の新衣装」。中国の伝統的な教育の欠点への批判をさりげなく込めた「本たちの夜話」。仕事をするとはどんなことかを考えさせられる「カイコとアリ」「将来何をするか」など。童話というジャンルを超え、現代の大人が読んでもじっくり味わうに値する。

著者
葉 聖陶、福井 ゆり子
出版社
尚斯国際出版社
発売日
2024-04-05
価格
2,700円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784910875095
ページ数
294ページ

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