中村和弘句集

巨き鉤の影うごきおり霧の中 を、加藤楸邨や村野四郎の作品と比べつつ寸評した。其角が『猿蓑』の序に記した「恐るべき幻術」、虚のうちにこそある実の、リアリズムを超えた自在な表現意志を、わたしは右の句に感じ、霧の中に動いているのは「クレーン車の〈鉤〉などではなく、物狂おしい批評精神・社会意識のとらえた、ある危機」、現代社会のぶきみなメカニズムへの恐怖ではないか、と記した。

著者
中村和弘、嶋岡晨
出版社
ふらんす堂
発売日
2009-06-11
価格
1,200円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781401133
ページ数
104ページ

発売済み

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