見ることに言葉はいるのか

『見ることに言葉はいるのか――ドイツ認識論史への試み』を読み、 楽しんでもらうべく、読者に哲学的問題を紹介しておく。 たとえば、手に触れて立体や球体がわかる盲人は、新たに視力を手に入れたさい、 目にするだけで立体と球体を見分けうるだろうか。 モリヌークス問題である。 では、言葉の場合はどうだろう。 盲人の世界は独自の豊かさに満ちていると言われるが、 盲人が視力を得たとき、それまで生きてきた世界を表現した言葉は、 新たに目で見る世界に適しているのか? 見るひとが言葉をもちい、語るひとが眼差すこと、 これが実は当たり前ではないなか、〈当たり前さ〉を過剰なまでに吟味する、 その徹底ぶりを堪能していただきたい。

著者
情報なし
出版社
弘前大学出版会
発売日
2023-04-26
価格
3,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784910425078

発売済み

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