安曇野を去った男 ある農民文学者の人生

山田多賀市(やまだ・たかいち)という希代の農民文学者がいた――。  長野県安曇野の貧しい小作農家に生まれ、山梨県で農民組合運動を展開。 文学にも目覚め、代表作の一つ「耕土」を発表。 戦中は翼賛文学にくみせず、死亡診断書を偽造して徴兵を忌避。 戦後の一時期、自ら編集発行人となって雑誌「農民文学」 (第一次農民文学=甲府版農民文学)を全国に発刊し、大きな影響力を持った。 その後の経済成長期にも、老いてからも社会の変貌を鋭く見つめて 小説、評論、随筆を書き続けた。 「永劫の反戦文学者」山田多賀市の衝撃的な行動とその後の文学的逍遥は、 時空を超えて、未来へ、次世代へ、語り継がれるべき大いなる意味があろう。 これは、ジャーナリスト三島利徳の執念の歴史文学紀行であり、評伝である。 温かく透徹した文体の裡に静かな共感を覚えるであろう。 この危うい時代に向けた警世の書でもある。 第59回農民文学賞受賞作品収載。

著者
三島 利徳
出版社
人文書館
発売日
2016-09-20
価格
3,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784903174358
ページ数
320ページ

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