小澤克己句集

<風が噂ひろげしほどの芽吹山>  風の吹く芽吹山を「写生」しても、よほどの達人でなければ芽吹きの状態まで活字することは難しい。又なまじの擬人法は句の品格を落とすだけであろうが、このユニークな発想によって、芽吹きの進行状態まで感じることができる。 林 翔 (解説「『青鷹』跋文」より) <いつも陽の死角にありて浮寝鳥> いつも陽の当らない場所を選んでいる浮寝の水鳥。それは多分鴨のたぐいと思うが、ここに作者の分身が読めても来る。敢て日当らぬ場所に身を置くことの、それは安逸とは全く質の異る虚無に近いものであろう。この句をなしてより十年。十年選手。私が「沖」の青年作家に望んだように、小澤克己もまた精一ぱい曠野を歩んで来たもののように感じられる。 佐藤 鬼房(解説「青鷹飛翔」より)

著者
小澤 克己
出版社
ふらんす堂
発売日
2002-08-01
価格
1,200円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784894024762
ページ数
102ページ

発売済み

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