アマリニャ俳句宣言

芭蕉からエチオピアへ

「俳句」は、日本だけのものではなかった。 芭蕉の一句に衝撃を受け、俳句の世界へ入ったエチオピアの詩人アラマイヨー・タイエは、母語アムハラ語(アマリニャ)で、自分たちなりの俳句をつくりはじめます。 それは、五・七・五ではなく、「短/長/短」の三行からなるもの。 湖や鳥、雨、祈り、祭り、そして孤独——。 見慣れないゲエズ文字の三行をたどっていくと、そこからエチオピアの風土や人びとの暮らしが、少しずつ鮮やかに立ち上がってきます。 なかには、芭蕉の「古池や」を大胆に読み替えた作品も。 へんてこで、自由で、ときに可笑しく、そしてどこか懐かしい100の作品を収めました。 本書では、ゲエズ文字によるアマリニャ原文と、文化人類学者・川瀬慈による日本語訳を併載。 遠く離れた二つの言語を見比べながら、そのあいだを行き来するように読んでいただけます。 五・七・五ではない。 それでも、読んでいるうちに、なぜだか「これは俳句だ」と思えてくる。 遠く離れた二つの言語と文化が、俳句を介して出会うとき、そこにはどんな詩が生まれるのでしょうか。 俳句の常識を少しだけ気持ちよく揺さぶってくれる、みずみずしく、刺激的な異文化詩の冒険!

著者
アラマイヨー・タイエ、川瀬 慈
出版社
コトニ社
読者対象
一般書
内容
海外文学(小説以外)
発売日
2026年11月28日
発売日の出典
openBD
価格
2,500円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784910108278
ページ数
120ページ
判型
四六変型判

発売まであと43日

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著者について

アラマイヨー・タイエ

1978年アディスアベバ生まれ。詩人、翻訳家、研究者。ケンタッキー州立大学卒業後、アディスアベバ大学大学院にてジャーナリズムの修士号を取得。インドで松尾芭蕉の句に感銘を受けたことを機に俳句の世界へと傾倒する。芭蕉や一茶、蕪村、リチャード· ライトらを師と仰ぎ、自然の無常さや即興性を重んじる。伝統的な5・7・5 の音節にとらわれず、「短/長/短」の三行構成による独自のアムハラ語俳句を探求。同国文学界に初めて俳句を紹介した先駆者となった。現在はロサンゼルスとアディスアベバを行き来しながら執筆活動を続けている。

川瀬 慈

1977年岐阜県生まれ。国立民族学博物館教授。詩人・人類学者。エチオピアの吟遊詩人研究を軸に、民族誌映画の制作や詩作など多様な創作活動を展開。著書に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018年)、『エチオピア高原の吟遊詩人ーーうたに生きる者たち』(サントリー学芸賞受賞、音楽之友社、2020年)などがある。『ストリートの精霊たち』は、アラマイヨー・タイエとヤコブ・ブラハヌによるアマリニャ(アムハラ語)共訳のもと、2025年にエチオピアにて出版された。https://www.itsushikawase.com/japanese/

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