小説集 蔦屋重三郎の時代

鶴屋南北、喜多川歌麿、葛飾北斎、曲亭馬琴、山東京伝、十返舎一九……。名手四人の小説と関連作品の図版で、2025年NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の時代をより深く知る!  版元蔦屋重三郎がある日銀座の京伝の住居(すまい)をさも忙(せわ)しそうに訪れた。 「おおこれは耕書堂(こうしょどう)さん」 「お互いひどい目に逢いましたなア」  蔦屋は哄然(こうぜん)と笑ったものである。(…) 「身上半減でこの蔦屋もこれ迄(まで)のようにはゆきませんが、しかしこのまま廃(すた)れてしまっては商売冥利(みょうり)死んでも死なれません。そこでご相談に上りましたが、今年もいよいよ歳暮(くれ)に逼(せま)り新年(はる)の仕度(したく)を致さねばならず、ついては洵(まこと)に申し兼(か)ねますが、お上のお達しに逆らわない範囲で草双紙をお書き下さるまいか」  余儀ない様子に頼んだものである。――国枝史郎「戯作者」より

著者
吉川 英治、邦枝 完二、国枝 史郎、永井 荷風
出版社
作品社
発売日
2024-12-04
価格
2,400円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784867930564
ページ数
248ページ

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