春の台

《流れゆく老いの暮しのアクセント「春の台(うてな)」は真っ赤な椿》 心臓を患う夫との尺八と筝の二重奏 子供や孫たちとの歳月に 登山や自然観察などから生まれる歌が寄り添う 【収録歌より】 泡立ち草の黄の帯すすきの白き帯宝満の土手に秋はとどまる チェーンソー聞き続けたる晩年の父親の耳遠くなりたり 子の声を聞きたき日には亡き母もかくありしかと思ふ 立秋 ふるさとで迎へし朝のまどろみに聞きなれし母の雨戸くる音 何もいらぬ十分食べたと食を辞し九十二歳の母は逝きたり
- 著者
- 上田貴代
- 出版社
- 書肆侃侃房
- 発売日
- 2024-12-06
- 価格
- 2,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784863856523
- ページ数
- 192ページ
発売済み
関連書籍
広告