皆既月蝕

◆第六句集 応へなきものへ語りぬ夜の秋 苦境にある方がよい作品が生まれるのかもしれません。深く考え模索する時代になりましたが、これも一つの試練であると思っています。(著者) ◆自選十五句 いくそたびその名問はれて翁草 石積の集落どこも枇杷熟れて ジーンズに脚入れて立ち夏は来ぬ 炎天を歩む失ふものは無く 炎昼の孤独たとへば深海魚 サングラス卓に置かれて雲映す 応へなきものへ語りぬ夜の秋 牛冷やす牛より深く川に入り 特高を逃れし父の墓洗ふ 草の香やごぼりと水のありどころ 戻りたる椅子に秋冷来てゐたる 皆が居るやうに蜜柑を盛りにけり 開戦日マンホールの蓋ことと踏み 初礼者大きザックで来たりけり 小豆粥母は生涯京ことば

著者
和田順子
出版社
ふらんす堂
発売日
2022-09-23
価格
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781414744

発売済み

    Xでシェア

    関連書籍

    広告