2026年3月4日発売の新刊一覧

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該当件数: 15件

2026年3月4日

〈災害〉文学の可能性

作家の想像力とは? 自然災害、気候変動、環境汚染、戦争、ホロコースト、ジェノサイド、奴隷制度、原発事故、パンデミック―― 時代や地域、文化や言語を超えて、作家の想像力は、〈時間〉と〈場〉に沈殿し隠れていた悲惨な記憶に形を与え、浮かび上がらせ、光を与える。 事実と虚構の間[あわい]を埋めようとする文学の想像力は、「真実が攻撃される」時代に、決してフェイクなどではない…… 「言葉が揺らぐ時代にあって文学とは何であるか、〈災害〉を描く文学を通じて見えてくるものがあるのではないか。本書はそうした問題意識も有している。権力による大学やメディアへの検閲と統制、気候変動など科学データの消去、陰謀論の拡散、国立歴史博物館展示への介入、トランスジェンダーや奴隷制を描く文学を図書館から閉め出す禁書運動、歴史とその記憶の書き換え、真実や事実が攻撃に晒され権力者に都合のよい〈現実〉がつくられるというトランプ的ポスト・トゥルース政治のなかで、文学の言葉は事実を模索し、真実を見つめる思考を促す力をもちうるのではないか。」――本文より 【目次】 序章 文学は〈災害〉をどのように描くか(庄司宏子)   第Ⅰ部 災害とその記憶の〈時間〉 第1章 以後の時間に残されること 戦後と震災後をつないで津島佑子『ヤマネコ・ドーム』を読む(木村朗子) 第2章 気候危機とともに生きるということ ダイアン・クック『静寂の荒野[ウィルダネス]』にみる平時感覚の再調整(結城正美) 第3章 「当事者性」に抗する文学 キャリル・フィリップスとトニ・ハリソンの作品を中心に(小林英里)   第Ⅱ部 〈災害〉とその記憶の〈場〉 第4章 戦後処理とディアスポラに関する比較文学研究 旧「西プロイセン」の戦後文学(西成彦) 第5章 プランテーションから刑務所へ 奴隷制度の遺制を描く現代アメリカ小説――ウィリアム・フォークナー、ジェズミン・ウォード、コルソン・ホワイトヘッド(庄司宏子) 第6章 視覚芸術における表象の間文化性とドキュメンテーション アンデスの「先住民」アーティストの軌跡(細谷広美) あとがき/図版出典一覧/索引(人名・事項・作品名)

発売済み

3,600円(税込・書誌情報提供:openBD)

黒人たちのイギリス史

イギリスでは早くも古代ローマ時代から、黒人が連綿と歴史を紡いできた。しかし奴隷貿易の時代が始まると、いつしかblackとbritishという二つの形容詞は共起不可能とまで言われるようになっていた――。黒人たちのイギリス史とは、単なる一国史に留まらないグローバルな歴史である。

発売済み

7,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

李箱作品集成 増補新版

朝鮮を代表するモダニズム文学者にして、京城のモダンボーイ。難解、天才、異常……謎多き作家・李箱(イ・サン)の全貌を明らかにする作品集、待望の復刊! ●ほぼすべての小説・随筆・詩を収録 ●代表作にも数えられる朝鮮語詩『烏瞰図』の翻訳を加えた増補新版 1930年代の植民地朝鮮・京城で活躍し、26歳の若さで帝都・東京で夭折した作家・李箱。韓国で最も権威ある文学賞(韓国の芥川賞とも称される)にその名を冠し、「難解」「天才」「異常」とも評される謎めいたその作品は、今も多くの人々を魅了している。 本書では、代表作のひとつである短篇「翼」をはじめ、ほぼすべての小説・随筆・詩を収録し、年譜と解説も加え、李箱文学の全体像を示すことを試みている。 【目次】 小説  蜘蛛、豚に会う/翼/逢別記/童骸/黄牛と鬼[トッケビ]/終生記/失花/恐怖の記録  幻視記/断髪/金裕貞――小説体で書いた金裕貞論 随筆  山村余情――成川紀行中の幾節/EPIGRAM――誰も知らない私の秘密/美しき朝鮮語/幸福/秋燈雑筆/十九世紀式/倦怠/失樂園/東京 日本語詩篇  『異常ナ可逆反応』/『鳥瞰図』/『三次角設計図』/『建築無限六面角体』/『朝鮮と建築』巻頭言 朝鮮語詩篇  『烏瞰図』 李箱年譜 李箱作品年譜 〈近代の鳥瞰図〉としての李箱文学――訳者解説にかえて(崔真碩) 訳者あとがき 増補新版への訳者あとがき

発売済み

5,400円(税込・書誌情報提供:openBD)

受かる甲種危険物取扱者試験 改訂3版

甲種危険物取扱者試験を受験される方が、出題の範囲・出題のポイントを重点的に学習することにより、効率よく学習できるように配慮した受験用テキスト(+問題集)です。 本書では、化学系大卒者のみならず、乙4類合格から他の類を受験合格して受験資格を得た高校生などにも利用しやすいように、ていねいに解説しています。 また、問題編には受験者からの情報をもとに、実際に出題された内容を復元した問題を数多く掲載し、解答・解説は各問題の下に配置して、すみやかに解答を理解できるレイアウトになっています。

発売済み

2,600円(税込・書誌情報提供:openBD)

原石鼎の百句

◆百句シリーズに原石鼎が登場! 瞳海の美学 石鼎の後半生は闘病苦の中にあった。だが、その作品の読後には感情の胞衣のような残滓が全く残らない。苦しみの渦中にあって何故これほど高い美意識を誇る句を詠み続けることができたのか、私には奇跡に思えてならない。 ここには、虚子の教えからも写生の束縛からも完全に解放された自在さがある。軽みの境地に遊ぶ石鼎がいる。森羅万象とその感情を共有する真我の翼は五感に触れくるものを温かく包み込んでいる。そして、真我の自在性は時空を超越した幻想的な作品をも生み出した。 石鼎の瞳の奥に広がっていた海は、底知れぬ深さをたたえた茫洋とした大海である。この瞳海は、眺める人によってさまざまな輝きを見せるにちがいない。私が眺め得た海の相はほんの一端にすぎないのである。 (解説より)

発売済み

1,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

マシンエイジ

情報技術と資本主義の結託が、私たちの生活を支配する。そのからくりを暴き、人間の未来を問う──経済思想の大家による警告の書。

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3,000円(税込・書誌情報提供:openBD)

手のわざ 山本教行作品集

ひとりの作家の仕事とは思えない多彩な陶芸作品を60年にわたりつくり続けてきた著者の、民藝の影響と創作の秘密を読み解く。

発売済み

3,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

瀧口修造と前衛写真

シュルレアリスト、物質[オブジェ]の陰画 瀧口修造、写真との出会いから超「現実」への凝視まで。 詩人と写真はいかに交わったか? 〈瀧口修造は、透徹した精神と思想で、「影像」が呼び起こす未来の可能性を求め続けた。〉――本文より ■附:A3判 瀧口修造詳細写真年表■ 日本を代表する芸術家の原点、〈写真〉に焦点を合わせ、その全貌を明らかにする。画期的論考。 これまで書かれることのなかった故郷のこと、幼少期から学生時代など、批評活動を始める前までの背景などを詳しく紹介。テキスト、図版とも、今後の瀧口研究の貴重な資料となる。 瀧口修造(1903-1979)とは? 富山県生まれ。日本を代表するシュルレアリスム詩人、批評家、画家。戦前、戦後を通じ日本で最も影響力のあった美術・写真批評家。1930年にアンドレ・ブルトン著の『シュルレアリスムと絵画』を翻訳するなど、瀧口は日本におけるシュルレアリスムの普及に貢献。1937年には詩人の山中散生とともに「海外超現実主義作品展」を開催。38年に主著『近代芸術』を、40年に画家ジョアン・ミロに関する世界初の論文出版。戦後、日本前衛芸術の精神的支柱として活躍。51年、詩人や美術家、音楽家、技術者らが加わった総合芸術グループ「実験工房」発足。同時期に、タケミヤ画廊での展覧会の企画に無償で携わり、瑛九、加納光於、岡上淑子、草間彌生、河原温、池田満寿夫、野中ユリら、多くの後進を見い出し、晩年まで作家たちへの支援を惜しまなかった。58年、ヴェネチア・ビエンナーレのコミッショナーとして渡欧。アンドレ・ブルトン、サルバドール・ダリ、マルセル・デュシャンらと会う。 【目次】 瀧口修造 写真との邂逅 写真と物質 戦前の瀧口修造の写真論をめぐって マン・レイと瀧口修造 写真家・大辻清司と瀧口修造 瀧口修造と前衛写真 瀧口修造 写真関連年譜 あとがき

発売済み

3,200円(税込・書誌情報提供:openBD)

眼のわざ 山本教行コレクション

著者の民藝を中心とする蒐集品の写真と、その来歴を綴ったエッセイを収録。ものの見極め方や集めたものとの暮らし方などを紹介する。

発売済み

3,500円(税込・書誌情報提供:openBD)