2026年7月13日発売の新刊一覧

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該当件数: 19件

2026年7月13日

織田作之助コレクション

ああこの女は身投げするに違いない──南紀白浜で遭遇した奇妙な関係の男女をめぐる心理を描いた小説第一作「ひとりすまう」、急死した一度会ったきりの許嫁のもとに駆け付ける二十歳の女性を通して人情と運命の厳しさを描く「許嫁」など全十八編。徹底して生を肯定し、戦中戦後を疾走した無頼派・織田作の新たな魅力を堪能できる、文庫未収録作品を中心とした傑作集。 編者解説 重里徹也 カバーデザイン 芦澤泰偉

発売済み

1,100円(税込・書誌情報提供:openBD)

『ボヴァリー夫人』論〔増補決定版〕 上

「何も書かれていない書物」たることを夢見て生み出された『ボヴァリー夫人』。この作品をどこまでもその「テクスト的な現実」に即して分析したものが本書である。「エンマ・ボヴァリー」という固有名詞の不在の指摘を嚆矢として、手や足、数字といった細部の考察、さまざまなフィクション論などをめぐる批判的検討がなされる。周到かつ繊細な読解によって明らかとなる細部相互の齟齬と照応、差異と類似の共鳴。それらを通じ、テクストがまぎれもなく運動の惹起やみずからの変容、つまりは生成の流動とともにあることを読者はつぶさに知らされるだろう。蓮實批評の方法を大規模に示した代表作。

発売済み

1,900円(税込・書誌情報提供:openBD)

サハリン朝鮮人ディアスポラ

日本統治下の樺太に端を発し、冷戦で帰還を断たれたサハリン朝鮮人。韓ソ国交樹立以降は後継世代がロシアへの適応を遂げていく。歴史に翻弄される特異なディアスポラ集団の軌跡を辿った重要書。幻の作家・柳時郁の日記を併録。

発売済み

3,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

歌誌月光 97号

歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。短歌作品、連載のほか、評論「もうひとりの中原中也 評伝・高森文夫 序」(福島泰樹)を収録。

発売済み

1,000円(税込・書誌情報提供:openBD)

首里城の大龍柱

琉球国王城の国殿に立っていた大龍柱は、正面向きだった! 大龍柱の向きは、なぜ正面から相対へ変えられたのか? 王城が日本に接収された1879(明治12)年以降、破壊と改変が繰り返された史実を明らかにし、資料が恣意的に利用され、論点のすり替えが行われた経緯を追及する。 写真・図版・文字資料(史料)をもとに、 相対説の矛盾を指摘し正面向きを実証する、画期的な書。

発売済み

5,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

エレンディラ 新版

大きな翼を持つひどく年取った男、この世でいちばん美しい水死人、無垢な少女エレンディラの数奇な物語…… "大人のための残酷な童話"ともいえる6つの短篇と中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を収録。『百年の孤独』ともつながる、コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの代表的短篇集。改訳し、詳細な解説を付した新版。 解説 木村榮一・松本健二 『百年の孤独』と『族長の秋』というふたつの大作にはさまれて生まれたのが、ここに紹介した『エレンディラ』である。とめどなくエピソードがくり出される壮大なスケールの二編の小説の余滴とも言えるのがこの短編集だが、一方ではこの二作品をつなぎ合わせる性格をも備えている。――木村榮一 ガルシア=マルケス初心者にうってつけの入門書ともいえるのが、本書『エレンディラ』であろう。――松本健二

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900円(税込・書誌情報提供:openBD)

難儀な恋 田辺聖子傑作短編集

別れた夫が差し伸べた手を握り返すことに切なく戸惑う浅子(「下町」)、満ち足りたようで物足りないような気持ちのまま男の部屋を後にする信子(「風穴」)……これは、誰かの恋で、あなたの話。人気女性小説家として第一線で活躍し続けた著者による、わかっていても抗えない、言葉にしにくい複雑な感情を、たおやかにやわらかに描いた選りすぐりの大人の恋8編。 カバー装画・題字 寺田マユミ カバーデザイン 田中久子

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900円(税込・書誌情報提供:openBD)

新版 写真論(晶文社ライブラリー)

「写真を撮るということは、写真に撮られるものを自分のものにするということである」 写真は世界の断片を収集し、世界を複写する。多くの写真映像が氾濫する今日、写真について語ることは、世界について語ることだ。写真というメディアが社会や文化、そして人間の感受性に及ぼす影響を鮮烈に描き出した、ソンタグの名著の新版。スマートフォンやSNSによって誰もが日常的に写真を撮り、発信する現代において、ますます切実な意味を持つ、写真批評の古典にして金字塔。解説=村上由鶴(写真研究)

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2,200円(税込・書誌情報提供:openBD)

旅する植物

「わたしたちをじっくり見たことがありますか? 動かないと思っているでしょう? みなさんが思うより、ずっと冒険好きなのです。さあ、お教えしましょう!」 人類といっしょに世界中を旅してきた植物の、10の旅の方法を、美しいイラストとやさしい語りで紹介。 「飛ぶ」「はう」「くっつく」「食べられる」……さまざまな工夫でタネに旅をさせたり、分身を増やしたりする植物の旅を描きます。

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2,300円(税込・書誌情報提供:openBD)

石とザアタルの地 パレスチナ文学アンソロジー

1950年代から現代まで、8名の作家でたどるパレスチナ文学の道程 海が大好きだった弟、太陽の写真を撮ることが好きだった夫……。レバノンでの虐殺とイスラエルによる空爆を経て「殉難者の妻」になるまでを夢と現実のあわいで回想する表題作「石とザアタルの地」のほか、8名の作家による詩・小説を収録。 山本 薫、岡 真理、武田朝子、田浪亜央江、佐藤まなによる作家・作品の訳者解説を付す。 破壊と殺戮のなかで、その歴史を物語に託し、書き紡いできた者がいる。パレスチナのために、自由のために。 不条理に故郷を奪われ、権利や尊厳をどれだけ踏みにじられようとも、文学という最も人間的な創造行為をあきらめないパレスチナ人作家たちの存在は、それ自体が希望である。(編者解説より)

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2,700円(税込・書誌情報提供:openBD)

世界論

近代哲学を切り拓いたデカルト。彼の哲学の起点となったのは様々な自然学であったが、『世界論(世界論あるいは光論)』はその全体像がわかる初期作である。「この世界は何によって出来ているのか」という問いに対して、「それは微粒子である」という有名な答えが導き出される。しかし出版を目前にして、地動説を唱えたガリレイの事件が起こり、断罪を恐れたデカルトは刊行を断念。この本が生前刊行されることはなかった。本書はその新訳に詳細な註を加え、メルセンヌ宛書簡などの資料を完備の上で明快な解説を付し、デカルト思想の全貌に迫るものである。

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1,400円(税込・書誌情報提供:openBD)

昭和十年代の陸軍と政治

1936年に復活した軍部大臣現役武官制は現役軍人のみが陸軍・海軍の大臣に就任できるとする制度である。この制度の復活により軍部が内閣の生殺与奪の権を握り、その後の政治を支配して日本は戦争への道を歩んだ――。このような歴史認識が定説となってきたが、本当に正しいのか。広田内閣から米内内閣に至る、陸相のポストをめぐって陸軍と首相および天皇が対立した全事例を精査。同制度は政治を左右した決定的要因ではなく、政治支配の実相を描くには政治勢力間の力学の総合的分析が不可欠であることを明証した。昭和史の定説を覆した画期的名著。

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1,600円(税込・書誌情報提供:openBD)

10万年の世界経済史

世界経済はなぜかくも不均衡に発達したのか。産業革命が他のどこでもなく、18世紀英国において起こったのはどうしてなのか。石器時代以降、長らく人類の歴史は「マルサスの罠」と呼ばれる、技術革新による生産性向上が人口増加によって相殺され、総体として生活水準などが改善しない状態が続いていた。その軛から私たちを解き放った決定的出来事こそ、産業革命だった。本書では、世界経済史を包括的な視座のもとに一望し、多様な統計データを駆使することで、産業革命をもたらした真の要因を浮き彫りにしていく。経済発展とその不均衡を作り出す根本原理に迫る壮大な試み。解説 小野塚知二

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2,100円(税込・書誌情報提供:openBD)

『ボヴァリー夫人』論〔増補決定版〕 下

『ボヴァリー夫人』についてわれわれは何を知っているだろうか。散文形式のフィクションを読むにはどのような態度が必要なのか。「散文は生まれたばかりのもの」という歴史認識とともに書かれたフローベール最初の長編小説には、とらえがたい「不確かさ」と「曖昧さ」がある──。細部の意義深い配置である「主題論」的体系と語りの形式を含めた物語を意味する「説話論」的構造。テクストを組織する両者の絡み合いや発生する意味作用の精細な分析は、作品の思いもよらない側面を浮かびあがらせる。一個の作品に対し、かつてこれほどまで肉薄した試みはあっただろうか。関連論考を付した決定版。

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1,900円(税込・書誌情報提供:openBD)

小鳥たちの計画

"tweet"が「小鳥のさえずり」ではなく「つぶやき」と意訳されるずっと前、深夜のファミレスで繰り返されるとりとめのない会話のように──音楽、映画、本、日々の生活から地元の東京郊外のことまでを綴り、機知縦横な思考とユーモア、きらめく知性に確かな筆力を感じずにはいられない。荒内佑(cero)、初エッセイ集に書き下ろし原稿を多数加えて待望の文庫化。 解説 三浦透子 カバーデザイン 坂脇慶 カバー写真 廣田達也

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900円(税込・書誌情報提供:openBD)

反アート入門

アートはいつも居心地がわるい。この世界への違和を創作の原点としているものだから。アートはとても血なまぐさい。古い価値観を超えようとするものだから。アートはめちゃくちゃやってよい。外部で対抗しているときにいちばん生命力をもつものだから──。「アートとは何だろう?」という問いに、美術批評の第一人者が斜めから斬りこむ、ラディカルな入門書。解説 牧野伊三夫

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1,200円(税込・書誌情報提供:openBD)

『観無量寿経』講義

日本人に馴染み深い「念仏」。この念仏を称えよと説く浄土仏教の三つの根本経典が「浄土三部経」であり、そのうち最後に成立したとされるのが『観無量寿経』(観経)だ。ただし観経の教えの中心はあくまで浄土や仏の姿をイメージする「観想」にあり、念仏は、観想ができない者の救済手段として最後に登場するにすぎない。観経のこうした構成は何を意味するのだろうか? 本書は平明な現代語訳と解説で、理解が難しいこの経典を読みといていく。そこから見えてくるのは、宗教を求めざるをえない「凡夫」としての人間の姿と、その救済のために法然らが導き出した経典解釈の革新性だ。最良の観経入門書。

発売済み

1,400円(税込・書誌情報提供:openBD)