2026年9月5日発売の新刊一覧

この月の発売日カレンダーを見る

該当件数: 9件

2026年9月5日

青い砂丘にて—復刻版

彫刻家・砂澤ビッキは、眠りの中で見た夢を約10年にわたって記録し続けていた。駅、昆虫、雪、風、身体の一部。夢の中で見た光景や、耳にした音、肌で感じた感触が、現実の論理から解き放たれた不思議な物語として書き留められている。 その膨大な夢の記録から文章を選び、ビッキ自身が15章にまとめ、装幀を手がけたのが『青い砂丘にて』である。1976年7月、限定300部の私家版として刊行された。そこに収められた文章は、夢日記とも散文詩とも異なる。ビッキが無意識の中で捉えた像を、言葉によって紙の上に定着させた「夢のデッサン」ともいえるものだ。後年の彫刻作品へつながる形象を思わせる記述も随所に現れる。 原本の多くは、刊行当時、ビッキの知人らへ直接手渡された。現在では入手が極めて困難で、古書市場でも高額で取り引きされている。刊行から50年を迎えるにあたり、砂澤凉子夫人監修のもと、原本の姿を可能な限り忠実に再現。ビッキによる装幀を生かし、本文も原本に沿って新たに組み直した。165×147ミリの変形判、本文96ページ、箱入り。 付録には、シュルレアリスム研究の第一人者であり、澁澤龍彦とも親交の深かったフランス文学者・巖谷國士と、本書を北海道立文学館で展示したキュレーター・淺川泰による書き下ろし解説を収録。巖谷は、夢の記述とシュルレアリスム、そして彫刻家としての創作がどのようにつながるのかを論じ、若き日のビッキが鎌倉で交流した澁澤龍彦から受けた影響などにも言及している。淺川は、これらの文章がなぜ一冊の本にまとめられ、1976年に私家版として刊行されたのかを、過去の資料から読み解いている。 彫刻だけでは捉えきれない砂澤ビッキの創作の源に、読むことによって触れる一冊。50年の時を経て、幻の私家版が初めて復刻される。 【解説者・巖谷國士氏のXポスト】 1976年に出た300部限定の瀟洒な稀覯本で、しかも実際に見た夢をそのまま書いているめったにない「夢の記述集」(詩集ではありません)を、復刻版で刊行するというすばらしい冒険。きっかけもすてきですね。

発売済み

9,091円(税込・書誌情報提供:openBD)

AIセラピストの構築

AI時代,セラピストはどうあるべきか? 大規模言語モデル(LLM)の導入は,心理療法の世界をどのように変えるのか? 「面接室外での慢性ストレス状態の推定」「ゲームログによる社交不安推定」「AI友人によるギャンブル症状の緩和」「AIセラピストによる不安症状の緩和」「深層学習モデルによる違反者と違反日時の予測」…… セラピストがLLMエージェントと協働するためのスキーム,そしてそのインパクトを具体的に解説する。

発売済み

3,000円(税込・書誌情報提供:openBD)

知能検査(WAIS・WISC)の質的分析

本書は,医療保健分野や教育療育分野で使用頻度が高い知能検査(WAIS・WISC)に焦点を当て,真にクライエントのためになるクオリティの高いアセスメントを実現するために,プロフェッショナルたちによって徹底的に深められたWAIS・WISCを使いこなすための知識を詰め込んだものである。 心理アセスメントの業界では広く活用されているWAIS・WISCであるが,群指数やプロフィールパターンさえつかめれば,知能検査の解釈が可能だとされる神話があったり,知能検査マニュアルや検査結果の解説書の解釈をただフィードバックとして転記するだけだったりと,誤用も少なくない。クライエントのためにもプロフェッショナルとして深めなければ,心理アセスメントにとって大切な視点が抜けてしまう危惧もある。 この本は,さまざまなWAIS・WISCにまつわる知識や,検査態度,ローデータからの質的検討など,知能検査(WAIS・WISC)のクオリティをあげるために編まれたすべての心理職に読んでほしい一冊となっている。

発売済み

4,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

取り違えた封筒 ティモシー・トラント警部補の事件簿

 ニューヨーク市警殺人課きっての伊達男、トラント警部補が出くわす、謎また謎の華麗なる冒険――  上流階級に生まれ、法曹界での栄達を約束されていたティモシー・トラントは、輝かしい将来をすべて擲ち、大学卒業後、ニューヨーク市警への奉職を決めた。それは尋常ならざる謎、そして抜け目ない犯罪者との知的闘争を愛するがため。刑事らしからぬ優雅なファッション、そして上流階級へのコネクションに不満を抱き「上流階級専門の刑事」と陰口を叩く同僚たちなどどこ吹く風、トラント警部補は今日も趣味の殺人事件捜査に勤しむのであった。  トラントが殺人事件と遭遇するのは……大金持ちの誕生パーティ、上流階級専門の女子学校、往年の名女優のアパートメント、友人たちと興じるカードのテーブル、劇場のオープニング・ナイト……すなわち、ニューヨークにおいて、優雅と上品が極まった場所だ。あるいは、アルプスのスキーリゾート、ヴェネツィアの豪邸、リビエラの、煌びやかなカジノとは対照的に静まり返った港湾区画……どんなに麗しい場所であっても人と人とが交わる限り、殺人は決してなくならない。上流階級の殺人の、フーダニット/ハウダニット/ホワイダニットは、ティモシー・トラント警部補の論理きらめく頭脳におまかせあれ!  エラリー・クイーンに続く、もう一つの合作コンビ《Q・パトリック=パトリック・クェンティン》によって第二次大戦後に展開された、謎解きミステリの精華たるシリーズ二〇編を集成。 合作者たちに祝福を。トラント警部補こそ、エラリー・クイーンと刑事コロンボをつなぐアメリカ本格の「失われた環」なのですから! ――作家・法月綸太郎 推薦! ◎海外識者の評価  アメリカ犯罪小説界のNo.1はパトリック・クェンティンだ。  ――フランシス・アイルズ 「今日最良の犯罪小説短編の作家は誰か」と問われたときにはただ一言、「パトリック・クェンティン」と答えるつもりだ。  ――ジュリアン・シモンズ  パトリック・クェンティンの短編集は「探偵小説のプロット技術」を学ぶための最良の教本の一つとなるだろう。  ――アントニイ・バウチャー

発売済み

1,700円(税込・書誌情報提供:openBD)

ふつうの心理相談室

「開業したばかりの頃,同業の人が『よくこんな(何もない)ところでやっている』と感じ入ったような,あきれたような感想をもらしていました。自分でも,よくここまで続いたものだと思います」 24年前に岩手県花巻市にて心理相談室を開いた著者が迷いながらも一歩ずつ歩んできた「ふつう」の臨床の道のり。相談室の開き方,心理療法のリアル,経営の実務まで包み隠さず綴っています。 臨床の現場を知りたい人,セラピストとして歩んでいる人,そして開業を目指す心理職に贈る一冊です。

発売済み

2,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

ポリヴェーガル理論でわかる不登校のこころとからだ

本書は,ポリヴェ―ガル理論という自律神経理論をもと不登校をとらえ直し,今日からできる子どもの自立に向けた取り組みを紹介した本です。 子どもの生活リズムを整え,自立スキルを身につけるために,家庭や学校でどんなアプローチができるのか。発達段階に応じて子どもこころとからだを支え,安心・安全な環境や関係をつくるたくさんの方法を盛り込みました。 不登校の子をもつ親御さん,学校関係者,スクールカウンセラーなどの心理職,不登校支援に関わるすべての人におススメです。

発売済み

2,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

ナマケモノテーラー

ナマケモノは、毎朝散歩をして、花を摘んで帰ります。家に帰ったら花を飾って、ひとやすみ。家の中には大きな木!ナマケモノがハンモックでうとうとしていると、電話がかかってきました。さあ、ナマケモノテーラーのお仕事が始まります。今日のお客様は誰でしょう? 銅版画で描かれる、ナマケモノテーラーの一日。静かな時間の流れる絵本です。

発売済み

1,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

不確実性の時代を生きる親子を支えるこころのケアの実践

本書は,ある精神科クリニックで実践を行ってきた臨床家,そして協働・連携してきた児童福祉領域に携わる多職種による親子への「こころのケア」の実践・実際を紹介したものである。 児童精神科,保健福祉センター,児童相談所,児童養護施設,母子生活支援施設,子ども家庭支援センター,学校,家庭裁判所……。それぞれの現場の困難さにどう向き合ってきたのか。「こころのケア」をめぐる迷いの中で,親子をいかに支援してきたのかを描いた。 臨床家のみならず,こどもの臨床現場に携わるすべての支援者に読んでほしい一冊。

発売済み

4,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

心理学は行動から何を語るか

行動を扱うのは「行動主義」だけではない。認知心理学,社会心理学,神経科学,臨床心理学――「心」を探究するあらゆる学問領域が「行動」を手がかりとしてきた。では,各領域の研究者は「行動」から何を語り,いかに「心」を捉えようとしてきたのか。特定の主義や方法の制約を超え,「行動」から心理学という営みを問い直す。 ■主な目次 序 章 「行動」から心理学を問い直すということ 【福田実奈】  第I部 「行動」を紐解く 第1章 行動と行動主義の歴史 【高砂美樹】 第2章 現代心理学の「心」の見方ともう一つの「心」の見方 【丹野貴行】 第3章 行動のメカニズムと理論 【澤幸祐】 第4章 生物諸科学に接続する行動主義 【松井大】  第II部 「行動」を縒り合わせる 第5章 神経科学における行動 【鮫島和行】 第6章 認知過程と刺激・反応――認知心理学における行動 【武藤拓之】 第7章 数理的解釈主義と合理性の心理学 【清水裕士】 第8章 行動主義はどうやって行動を説明するのか 【森元良太】  第III部 「行動」を編み直す 第9章 浅いは深いか――「氷山」モデルの死角と文脈主義的支援の可能性 【武藤崇】 第10章 文脈における行動の意味と支援――あらゆる支援を貫くパワフルで「優しい」枠組み 【近藤鮎子】 第11章 組織における素朴な心理主義と行動 【八重樫勇介】 終 章 心理学は行動から何を語るか 【福田実奈】

発売済み

4,200円(税込・書誌情報提供:openBD)