音色

◆第一句集 草笛の風の音色となつてをり 家族に対する心、音楽に対する心、信仰に対する心が俳句の心へと昇華され、その心の美しさ故の「美」を醸し出しているのである。 (序・稲畑廣太郎) ◆自選十句 手のひらにのるほどの靴春を待つ 啓蟄やそこここにゐる虫博士 著ぶくれの子にしてしまふ親心 白き歯の見えて勝利の日焼顔 島の子とひと目でわかる泳ぎかな リスト弾く第一音にある淑気 悴みし指に躓くショパンかな 大試験母にも長き一と日かな はらはらと散りひらひらと蝶となり よべ星の零れ花野となりにけり
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