
日本の詩歌の新刊一覧
該当件数: 11件
2026年9月15日


◆第二句集 還暦やさくらもみぢの未だ黄色 一寸と粋で、鯔背かどうかは知らぬが、中年から初老になりかけた男の第二句集。 溜飲を下げてくれるかどうか。その保証は読んでのお楽しみ。 軽く一杯のあとの口直しになればいいか。 あっ、酒の前の珈琲は止しとく。 帯・中原道夫 ◆中原道夫選十三句抄 無窮とは寂しきものよ初御空 桃の咲く無何有の郷に着きしとふ 睡蓮にひるのいこひのこころもち サイフォンを戻る珈琲秋澄めり いつだつて湯冷めしてから心付く 遠く行く切符見せ合ふ青蜜柑 くさびらの宴のごとく寄集ふ 斯かるほど甘茶浴びせて良いものか 春燈をときどきうつす雨の糸 あんなにも小さく凧を揚げにけり どの桃も傷付きたくて熟れてゐる 短日や墓石に予約済の札 船待ちの傘な忘れそ伊根時雨る
3,000円(税込・書誌情報提供:openBD)

日常のなかでふと目にとめた風景、心に残ったイメージを独特の感性で捉え言葉に定着する、読むとなぜか懐かしい詩集
1,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
2026年9月21日
◆第二句集 『鏡』は、『頬』以降十年の作品を収めた第二句集です。 石田郷子先生のお住居である山雀亭の豊かな四季や、縁のできた古都奈良の時の深さ、孫たちの誕生と成長、この夏九十七歳になる母の暮し、そして夫とのこの家での何気ない日常などから句の種を拾えたことをありがたく嬉しく感じています。 (あとがきより) ◆作品紹介 ひと揺すりして朝涼の笊のもの 一艇を仕上げたる手や夏燕 運転手嚏してバス弾みけり 冬の鳥よく啼く朝の歯を磨く 一滴の墨たちまちの大夕立 眼科医に春待つ眼覗かるる 春光は瓶の触れあふ音かとも 善女われら酒饅頭をひとつづつ 春色のスカーフどうぞみんなより よく晴れてよく枯れてよき鳥の声
2,700円(税込・書誌情報提供:openBD)
2026年9月22日
◆第一句集 灯芯をはさむ懐紙や西鶴忌 懐紙は茶事のさまざまな用途に欠かせないもの。 着物の胸元に挟んだ懐紙をさっと引き抜く。 じゆんさんは誰より懐紙の似合う人だ。 序より・小川軽舟 ◆自選十二句 蛇出でて近江の雨に濡れにけり 空梅雨や竹輪より抜く竹の棒 呉服屋の自惚鏡春を待つ 能面の裏の膩や冷まじき 老いぬ間に逢ひたき人や春の雪 灯芯をはさむ懐紙や西鶴忌 あかがねの鐘ぞ聞こゆる春野かな 虹消えて物干竿の雀かな 炭火爆ぜたり愚図の身の底力 かんにんと小声で言へり花の雨 火加減はにこにこにまり稚鮎煮る 天に順ふ桜の咲くも我が散るも
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月24日

◆星野立子新人賞・角川俳句賞の受賞者の待望の第一句集 桐一葉暢気に落ちてゆきにけり 陰を陽に転換していく明るさに、千野千佳のこれからの可能性を感じるのである。 日常生活の物事を新鮮な視点を以て開拓しながら、決して固定観念に縛られようとしない彼女の志と、清澄なる眼差しに貫かれた第一句集―― (序より・堀本裕樹) ◆作品紹介 門松やうどんにつける小ビール 真上にも向くあたらしき扇風機 アイロンをンと押しつける年の暮 生身魂何度撮つてもおなじ顔 ゆづりはや胎動に手のあつまり来 水泳帽かぶりますます吾に似る 捌かるる河豚の唇ポとひらく 蜜かけて葛切の線あらはるる セーターの上を涙はしばらく玉 残る鴨だけで楽しくやつてをり
2,700円(税込・書誌情報提供:openBD)
2026年10月6日
2026年11月20日

「有由縁と雑歌と」という標目のもと104首の「訳あり歌」から成る巻第十六。訓詁を改め斬新な注解により萬葉集像を刷新する。
18,000円(税込・書誌情報提供:openBD)