墨の香

●第一句集 雪片に潔きものためらふもの 降る雪のひとひらひとひらを見ている詩人の眼がある。潔く落ちてしまうもの、またためらうように宙に漂うものがあるというのだ。それだけの内容だが、ここには何か人の生きざまのようなものさえ感じられる。 鷹羽狩行 ●片山由美子抄出十句 啓蟄や繰りて楽しむ時刻表 自転車を漕ぐや西日を追ひかけて 一号車一番A席旅はじめ 雛納め子ととりとめのなき電話 あぢさゐに埋もれて夫を見失ふ 四宝まづ机上に正し筆始 ことのほか鑑真廟の今日の月 子ら去りて仕舞ふ布団の重さかな 水仙や小筆やうやく手に馴染み 住み慣れて大和しうるはし柿若葉

著者
山越桂子
出版社
ふらんす堂
読者対象
一般書
内容
日本の詩歌
発売日
2022年7月11日
発売日の出典
openBD
価格
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781414638

発売済み

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