最初ギリッとふたを開け

佐藤理江はノーマルな歌人である。 普通の教育を受け、普通のおとなになったのだろう。 そんな歌人の短歌が抵抗の色を帯びて見えるとしたら、それは世界が、状況が普通ではないのである。きわめて真っ当な感覚の歌人の真っ当な短歌が、今、ボディブロウとして効いてくる。 藤原龍一郎 【自選5首】 ショット缶最初ギリッとふたを開けあとはその都度くるくる回す 真ん中で真っ赤に放射しつづけたむかしの祖国、っぽいサイレンだ 映像のコマが飛ぶたび天皇はとても鋭い手刀をきる スリッパが片方落ちた玄関のままのお出かけ嬉しいね、さっちゃん 押し花の色をきれいと思えないけどありがとう大事にするね 

著者
佐藤理江
出版社
書肆侃侃房
読者対象
一般書
内容
日本の詩歌
発売日
2021年10月29日
発売日の出典
openBD
価格
1,900円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784863854925
ページ数
144ページ

発売済み

Xでシェア

関連書籍

広告