大航海時代の四つの物語
インディオの悲劇とスペイン人の良心と贖罪

神の名のもとに、何が奪われていったのか。 大航海時代の栄光の陰に隠された先住民の声。 征服に加わりながら、その罪を問うたスペイン人の良心。 歴史のかなたに葬られた沈黙の声。 南米最南端のセルクナムとヤマナ、インカ帝国、チリのマプチェ、グアラニーの森。征服によって失われた暮らしと文化を追いながら、ピサロの苦悩、ラス・カサスの告発、エルシージャの詩、イエズス会士たちの試みを描く。十五年にわたり現地を旅した著者が、勝者の記録の陰に沈められた声を聞き、「人間の良心とはどこにあるのか」を問う渾身の書!
- 著者
- 青山 晴美
- 出版社
- 鳥影社
- 読者対象
- 一般書
- 内容
- 世界史
- 発売日
- 2026年11月10日
- 発売日の出典
- openBD
- 価格
- 2,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784867822586
- ページ数
- 276ページ
- 判型
- 四六判
発売まであと25日
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プロローグ 海を破る男たち 黄金と十字架 インディオの悲劇とスペイン人の良心と贖罪の四つの物語 第一章 マゼランの栄光と苦悩、「火の土地」の人々の悲劇 セルクナムとヤマナの世界 パートⅠ セルクナム 「一万一千の処女殉教者の日」の奇跡が地獄の門をひらく 「火の土地」を進む、マゼランの苦悩はつづく パタゴニアの悲劇の巨人騒動─足枷をはめられ拉致される マゼラン海峡の果てへ 「火の土地」の精霊は日本のウルトラマン? 神々の祭典「ハイン」 仮面芸術祭─色の饗宴 ハインの秘密─男たちの復讐 セルクナムの虐殺 最後の「ハインの祭典」 生き残った比類なき文化 パートⅡ ヤマナ 南極の玄関口ウシュアイア、囚人とヤマナ 世界一情緒豊かなヤマナ語 ヤマナとは「生きること」 真珠貝のボタンと交換された少年 ヤマナとダーウィンの「進化論」 ボタン少年の反乱 ヤマナが地上から消えた日 第二章 剣とスペインの良心 「新大陸」に渡った男たち 一人は征服のために、一人は告発のために ピサロとラス・カサス─運命のふたりが大西洋の荒波をわたる エスパニョーラ島の現実 イサベル女王とコロンブスの「新大陸」発見 征服とグアダルーペのマリア像 コロンブスと少年ピサロの出会い キリストの愛は剣の中にあるのか キューバ征服とラス・カサスの良心の目覚め ピサロ、征服者への道 バルボアとピサロの太平洋「発見」 「南の幻の黄金帝国」への探検の夢 ピサロ、いよいよ幻のインカ帝国へ カハマルカの悲劇 インカ皇帝アタワルパの幽閉と処刑 ピサロとインカ王女との結婚 壮麗な都クスコと黄金の狂乱 流される血─インカの反乱とスペイン人の分裂 「神よ、赦したまえ」ピサロの暗殺 ラス・カサスの告発と、反発する征服者たち スペインの良心はどこに ラス・カサスの遺言 ゴンサロ・ピサロとコンキスタドールの最後の叫び 最後のインカ皇帝の処刑前メッセージとは 男と女の物語 フランシスカの運命─ピサロとインカ王女の血 コンキスタ(征服)宮殿の四人の人頭像 第三章 チリの先住民マプチェとスペインの騎士エルシージャ─誇り高き精神と迷走するスペインの良心 アルマス広場の沈黙の像─征服五百年への問い マプチェを英雄として描いたエルシージャ スペイン人によるチリ侵略─アルマグロの失敗 征服者ペドロとマプチェの勇者ラウタロ ラウタロの気高さ─『アラウカーナ』で称えられる先住民 マプチェの英雄カウポリカンの串刺しの刑 ルシアの丘に今も生きるマプチェの英雄 『アラウカーナ』の執筆にかけた思い スペインに正義はあるのか─神の沈黙 大地の民マプチェへの敬意 マプチェ、その誇り高き精神は今も生きる スペイン兵士の罪の意識とキリスト教的赦し 『アラウカーナ』最終歌(第三十七歌)での告白 スペイン人の良心─エルシージャの『アラウカーナ』と ラス・カサスの『インディアスの破壊についての簡潔な報告』 第四章 イグアスの滝・グアラニーの森に鳴り響いた鐘─イエズス会の夢の跡 イグアスの滝とグアラニーの楽園 森の民グアラニーの霊的世界 グアラニーに忍び寄る悪魔─ポルトガルとスペイン スペインへの反乱 世界に躍り出るイエズス会 奴隷狩りにおびえるグアラニー サンパウロの奴隷狩り遠征隊 イエズス会が目指したユートピア─レドゥクシオン 教化村につきまとうグアラニーの文化的葛藤 バロック音楽が響く森 豊かな感性と甘いささやきのグアラニー語 イエズス会士の悩み キリスト教化される子どもたち─グアラニーの精神文化の崩壊 共同体の完成と狙われるグアラニー グアラニー戦争─国境争いに巻き込まれるグアラニー イエズス会の追放とグアラニーの村の崩壊 サン・イグナシオ・ミニ─遺産としてのグアラニーとイエズス会 イエズス会と植民地主義─信仰・知識・支配の三位一体 エピローグ 主な参考文献及び図版
著者について
青山 晴美
青山 晴美(あおやま はるみ) アボリジニ研究者 米国オレゴン大学言語学部卒 南オーストラリア大学大学院アボリジニ学部修士課程修了 主な著書 『もっと知りたいアボリジニ~アボリジニ学への招待』明石書店 2001 『女で読み解くオーストラリア』明石書店 2004 『アボリジニで読むオ-ストラリア~もうひとつの歴史と文化』明石書店 2008 『母が語るアボリジニの知恵~ホリスティックな学び』v2 ソリューションズ 2016 『超古代日本とアボリジニ』2027 刊行予定 『女は冒険~中国・チベット、ヒマラヤを越えて』エフエー出版 1987
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