散歩の文化学 2

都市の基底には人柱が眠っている。東洋の人柱とは、生活人としての民=百姓(ひゃくせい)だった。新しい王朝が都市を作邑し、上から創設するとき、先朝の〈遺民〉は作邑によって保障された〈市〉を歩く散歩人へと転生する。この東洋的都市経験の根源をなす、『荘子』の逍遙遊、『論語』の都市的アレゴリー、そして人麿の相聞─挽歌の心象界を貫く、古代的〈界隈〉の生活世界を想起する。

著者
前野 佳彦
出版社
法政大学出版局
発売日
2009-01-01
価格
3,300円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784588100130
ページ数
292ページ

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