現代ギリシアを知るための55章

レーベルはエリア・スタディーズです。

「ギリシア」というと、「古代ギリシア」のイメージが広く浸透しているが、今日のギリシアは1821年に始まる独立戦争を契機に誕生した、アメリカ合衆国よりも若い国家である。本書は、今日のギリシアを、実際のギリシアを、ありのままの形で知る一冊である。

著者
村田 奈々子
出版社
明石書店
読者対象
一般書
内容
社会
発売日
2026年10月22日
発売日の出典
openBD
価格
2,400円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784750361765
ページ数
312ページ
判型
四六判

発売まであと6日

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目次

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 はじめに Ⅰ 歴史 第1章 独立戦争と近代国家の建設――「メガリ・イデア」の夢と現実 第2章 破局からの再建――「小アジアの破局」とヴェニゼロスの構想(1922~1940年) 第3章 占領と内戦の時代――分断の時代を生きる(1940~1949年) 第4章 沈黙と再生の転機――軍事政権と民主化(1967~1981年) 第5章 希望と疲弊の交錯――ポピュリズムと欧州統合(1981~2004年) 第6章 国家は再び分断されるのか?――ユーロ危機と再編(2010年~現在)  【コラム1】現代ギリシアの中の古代ギリシア  【コラム2】中世ビザンツと現代ギリシア Ⅱ 多様で豊かな地域 第7章 アテネ――古代の記憶と多文化のはざまで 第8章 テッサロニキ――オスマン帝国時代の民族共存の面影 第9章 トラキア――イスラーム教徒の暮らす地域 第10章 カストリア――毛皮の町 第11章 メツォヴォ――ヴラヒ語が生きている町 第12章 クツフィリアニ――ギリシアのために故郷に火を放った村 第13章 カラヴリタ――ホロコースト博物館―戦争体験の声をいかに表現するか 第14章 ティノス島――人びとを繋ぐ聖母像の島 第15章 アンドロス島――「小さなイングランド」と呼ばれた海運の島 第16章 シロス島――移民と産業の島 第17章 カステロリゾ島――ヨーロッパの東の果て 第18章 アトス山――女人禁制の聖山に生きる人びと Ⅲ 言語と文化・スポーツ 第19章 二つの現代ギリシア語――傷つけあったヤヌスの顔 第20章 方言をいくつか――ギリシア語の多様性を味わう 第21章 ギリシア語以外の国内の言葉――ギリシア国内の言葉の多様性を味わう 第22章 文学――時を超え、海を越えた結晶 第23章 映画――その起こりと現在、そしてこれから 第24章 ポップ音楽――I Love Youな世界 第25章 舞踏と伝統音楽――踊れ、踊ればわかるから 第26章 スポーツ――しても楽しい、皆で見るのが一番楽しい Ⅳ 政治・経済・国際関係 第27章 地政学的重要性――文明の十字路が育んだ国家 第28章 国内政治――分断と和解を繰り返した政治史 第29章 経済――ギリシア危機からの再出発 第30章 外交――境界国家の現実主義外交 第31章 EUの中のギリシア――Grexit論争が問いかけたもの 第32章 北マケドニアとの関係――プレスパ合意後の隣国関係 第33章 トルコとの関係――対立と共存のはざまで 第34章 エルギン・マーブル返還問題――分断された遺産の再統合を求めて 第35章 難民問題――ヨーロッパの入り口が抱える課題 Ⅴ 社会・生活 第36章 宗教――信仰と世俗化のあいだで 第37章 学校教育――公教育大国ギリシアの光と影 第38章 名前を祝う――ギリシア人の命名方法と伝統 第39章 アテネのモスクとムスリム移民――ギリシアに根づく人びとの信仰と生活 Ⅵ おいしいギリシア 第40章 季節を感じるギリシア料理⑴――春から夏 第41章 季節を感じるギリシア料理⑵――秋から冬 第42章 ギリシアの行事食――料理と宗教の結びつき 第43章 郷土料理を求めて――グルメブームで「発見」される地方の美味 第44章 ギリシアの病人食と離乳食――レモンは味付けにも健康にも欠かせない 第45章 ギリシアの酒とコーヒー――生活文化や宗教と関係の深い飲料  【コラム3】ギリシアの魚食の特徴と多様性 Ⅶ 世界に広がるギリシア人 第46章 移動するギリシア人――ギリシア人ディアスポラの歩み 第47章 アメリカ合衆国のギリシア人――世界最大のギリシア系ディアスポラ 第48章 シドニーのギリシア系協会――オーストラリアのギリシア移民組織の今 第49章 ヨーロッパ内――人材流出と帰国支援のあいだで 第50章 エジプトのギリシア人――繁栄の夢の跡  【コラム4】カリムノス島のスポンジ(海綿)産業にみるギリシアと世界のつながり Ⅷ 日本とギリシアの関係 第51章 ラフカディオ・ハーン――ギリシアと日本の架け橋 第52章 ギリシアの「日本人」――改革政党「日本人党」の活躍 第53章 スミルナの日本船――「小アジアの破局」とギリシア人難民救済 第54章 よみがえるオリンピック賛歌――1964年東京オリンピックの舞台裏 第55章 今日のギリシアと日本――友好関係の持続に向けて  現代ギリシアをもっと知りたい人のための参考文献

著者について

村田 奈々子

東洋大学文学部史学科教授。東京大学文学部西洋史学科卒業、同大学院総合文化研究科修士課程修了。ニューヨーク大学大学院歴史学部博士課程修了。PhD(歴史学)。 【主要著作】 『物語 近現代ギリシャの歴史』(中央公論新社、2012年) 『学問としてのオリンピック』(編著、山川出版社、2016年) 『ギリシア史 下(YAMAKAWA SELECTION)』(共著、山川出版社、2024年)など。

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