102歳の平穏死

100歳の父と義理の娘。 骨折による入院をきっかけに、徐々に険悪になるふたりの関係。 しかし延命治療の中止と、自宅での看取りを決めたときから、再びふたりに「なかよし時間」が訪れる。 本書は高齢者のために必要な医療とは、そして自宅で看取ることの幸せについて語る体験談です。 いよいよ退院の日がきた。 私たちは父の病室を訪れた。 「お父さん、今日、退院しますよ」 父はその頃はもう生気がなくやつれた感じであったが、 今日はどうであろうかと父の顔を覗き込むと、 その目は、今までになく輝いていた。 (中略) 家に帰って落ち着いたところで、私は、聞いた。 「お父さん、家に帰ってきましたよ。どうですか」 父はひと言答えた。 「幸せだ」 (本書より)
- 著者
- 井上 貴美子
- 出版社
- 水曜社
- 読者対象
- 一般書
- 内容
- 日本の評論・随筆
- 発売日
- 2015年6月18日
- 発売日の出典
- openBD
- 価格
- 1,400円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784880653624
- ページ数
- 176ページ
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