日本の評論・随筆の新刊一覧

該当件数: 38

2026年9月16日

玉城徹の百首

◆百首シリーズに玉城徹が登場! 短歌としての美―― ◆作品紹介 すでに〈詩〉の亡びたる世にうたはむとする滑稽を演じつつあり (『枇杷の花』) 〈詩〉と呼ぶべきものは、とうに亡んでしまった。その残骸だけが残っている時代に、「うた」に執している。「うたはむとする滑稽」をいい、さらに「演じつつあり」をいうこの歌は、自嘲的な響きをもつ。 これは他者を揶揄したものではあるまい。玉城の中には、イデアとしての〈詩〉のあり方がある。それが亡びた世界に、「うたう」とはどういう意味をもつのか、また「うた」とは一体何なのか。冷笑を含みながら、自他に今を問うているのだろう。「つつあり」には、取り返しのつかない現在への思いが感じられる。

2026年9月16日単行本

1,700円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月17日

2026年9月18日

自分と社会をいい感じにする 仕事技芸論

「労働」から「技芸=技術と芸術のあいだ」へ。 システム業界のトップランナーが実践する、 「規模より熟達を追う」最先端の働き方&組織運営術。 AI時代に「楽しく働きたい」「がんばりたい」が肯定される、待望の書 ――プログラマも書店員も。共感の声が続々! ・私はこの本から今の自分に足りてない視点と勇気をもらった。読み終えた今強く思うのは「明日からの仕事が今日よりも楽しみ」ということだ。(大垣書店 烏丸三条店 三木健太郎) ・著者の経験値を「これでもか」と詰め込んだ濃い内容なので、ぜひ多くの「仕事に邁進する」方々の指針にしてほしい一冊です。(ブックスルーエ 富田浩司) ・仕事の意味を見失っていた過去の自分に読ませてあげたい。(出版社に転職してきた元プログラマ)

2026年9月18日単行本

2,200円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月23日

文学研究者は翻訳をどう読んでいるのか

【文学にとって、翻訳とは何か──。】 文学において翻訳はいかに営まれてきたのか。翻訳者はいかなる存在として描かれ、翻訳そのものは文学のなかでどのように表象されてきたのか。冷戦をはじめとする、文学を取り巻く社会状況は、そのときいかなる影響を及ぼすのか。 本書は以下のような多彩な事例を通して自明視されている「翻訳」をめぐる読者の思考を揺さぶる。 ・樋口一葉の『たけくらべ』とその2つの英訳 ・多和田葉子『地球にちりばめられて』で描かれる母語や複数言語 ・太宰治『人間失格』のマンガアダプテーションを例とする〈記号への翻訳〉 ・冷戦期に英訳された日本近代文学作品の選定と受容過程 ・小説作品における、翻訳者自身の表象 本書は、翻訳について思考するための、もっとも豊かな実験場である文学に注目し、その豊かな関係性を探究する。訳の巧拙といった議論にとどまらない、翻訳と文学をめぐる見方を大きく更新する一冊である。 【本書を読むことで読者が、「原文」「訳文」「翻訳」「文学」「日本語」「英語」「母語」「外国語」「越境」といった、翻訳を考えるときに当たり前のようについてくる言葉を問い直すことになればよいと考えている。そして、そうした問い直しが最終的には「主体」「多様性」「共同体」といった概念の思考へと接続される可能性を示したい】 ……「序章 翻訳から文学を、文学から翻訳を考える」より。 ■本書のポイント (1)翻訳がとりわけ日本の近代文学においていかに機能するのかを徹底的に探究。 (2)翻訳をめぐる思考を通じて、「主体」「多様性」「共同体」といった概念の再考を迫る。 (3)アメリカの大学院に進学し、海外で日本文学を学んだ筆者自身の経験、さらには日本文学を英語で教えることなど、教育的な内容のコラムを配置。 ■本書で取り上げられる作品・人物 樋口一葉『たけくらべ』、多和田葉子『地球にちりばめられて』、太宰治『人間失格』と『まんがで読破『人間失格』』、谷崎潤一郎『陰翳礼讃』、大佛次郎『帰郷』、堀田善衛『広場の孤独』、武田泰淳『蝮のすえ』、エドワード・E・サイデンステッカー、ドナルド・キーン、ロバート・ライオンズ・ダンリー、ロマン・ヤコブソン、ロラン・バルト、夏目漱石『倫敦塔』、温又柔、川端康成、水村美苗など。

2026年9月23日単行本

3,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月25日

文化権力とは何か

権力にも、文化にも、さまざまなあり方がある── 本書は、権力と文化が織りなす磁場に形成・生成される動態、すなわち文化権力をテーマにした論文集である。 権力とは思われていないが、実際はどこかで権力として作動しているものがあったり、あるいは無自覚に行われている支配と非支配との関係性など。人々が同じ歴史と文化を語るにしても、その語り方は一つではない。語りがしばしば特定の権力や価値観と結びつきながら形成されることもある。 固定された歴史と文化の意味を問うのではなく、時代によって変わりゆくそれらを、その磁場に形成・生成される動態を、問う。 テーマ収録されるテーマは、帝国日本の文化装置として再構築された「能楽」、父母から跡見家の再興を託された跡見花蹊、近代の短歌─「優美」な女性を構築しようとした和歌から、「新派」の表現を拓いた明治末期の女性たち、戦時体制下のラジオドラマの脚本、「時局物」の浄瑠璃の詞章、忘れられた児童文学者・高尾亮雄(楓蔭)、植民地の博物館で語られる歴史と文化、植民地朝鮮での音楽を「記す」という行為、公爵島津家の当主が慶長の役で島津軍が軍功をあげた泗川の戦いの舞台である泗川新城跡を購入した顛末など、多数。 執筆は、徐 禎完、榊原千鶴、松澤俊二、濱下知里、奥田粋ノ介、遠藤 純、朴 貞蘭、金 志善、鈴木 彰。 【本論集では、文化と権力が交錯するところに生み出されるさまざまな関係性を読み解く試みがなされている。それぞれの論文の結論もまた、よくみれば必ず何らかの「文化権力」の磁場にからめとられている。そうしたことに自覚的になってみると、これからなすべき課題は多く残されていることにおのずと気づかされることになる。本論集が、これからの人文学的課題と向き合う際にいかなる意義をもつのか。それぞれの立場、視点から批判的にお読みいただければ幸いである。】‥‥‥‥「はじめに」より

2026年9月25日単行本

4,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

香港映画との日々、伏線と回収の間

香港映画と出会わなければ、人生は違うものになっていた。 なんでもありの香港映画の魔力と自らの人生の軌跡を重ねるエンタメ・エッセイ! 「推し」なんて言葉がなかった90年代、周囲においていかれた気分になりながらも、ひたすら香港と香港映画にハマった。 地元・松山から夜行のフェリーで大阪へ、そこから香港に飛ぶ。 これを何十回繰り返したことか。 当てなどなかったけど、30歳で地元を飛び出し、東京へ。 派遣や契約社員をしながら、少しずつ大好きなエンタメの仕事に近づいていった。 2025年、香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が異例のヒット。 いま、また香港映画に新たな光が当たっている。 俳優ならジャッキー・チェン、トニー・レオン、金城武、ルイス・クー、監督ならウォン・カーウァイ、ジョン・ウー、ジョニー・トー、作品としては『男たちの挽歌』、『インファナル・アフェア』、『花様年華』、『旅立ちのラストダンス』など…… アクション、ノワール、ヒューマン・ドラマまで、多彩で、最高に楽しい香港映画の魅力を、自らの足跡と重ねながら綴る究極のエンタメ・エッセイ。

2026年9月25日単行本

2,500円(税込・書誌情報提供:openBD)

犬のことしか考えられない

《保護犬として迎え入れた子犬は元野犬だった》 簡単にはいかないからこそ「犬」をもっと知りたい! その一心で、犬目線を意識しながら綴ったイラストエッセイ+マンガ。 犬と暮らしているあなたにも、いつか共に暮らしてみたいあなたにも! ***** 元野犬の子犬シュナとの暮らしのなかで、 むくむくと湧き上がってくる「疑問」「発見」「愛情」の数々。 人間との生活にとても臆病だったシュナをスケッチしながら、 渦巻く思考に導かれるように犬にまつわる本を読むわたし。 シュナとの濃密な時間を通じ、犬の世界を見つめた6年間のふむふむ手帖。

2026年9月25日単行本

1,800円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月26日

ダンスの美学

人類にとってダンスとは何だったか? ルネサンスから現代まで、ダンスの近現代史がこの1冊に。 各時代の重要作品のみならず、文化・思想・経済・技術から〈ダンス〉を解剖! 宮廷舞踊やバレエにおいて理想とされた「優美」や「調和」。 モダンダンスと精神分析、工場労働や「標準」の発明、人種の問題。 「はぐれている」身体を探求した土方巽や、問うことからダンスを立ち上げたピナ・バウシュなど、新たなダンスの旗手たち。 これらを経て変容しつつある振り付けの意味や役割、 そして現代の私たちを踊らせる民主主義の理想やネオリベラリズムという振付家──。 本書では、ダンスの近現代史を美学の観点から徹底考察。人類はダンスに何を賭けてきたのか? ダンスとはいかなるコミュニケーションなのか? 「ダブルバインド」をひとつの発明装置(エンジン)に据えて、作家や評論家の言葉だけでなく、同時代の社会状況、思想、経済、技術、心理学、人類学、人種論、フェミニズム等々、多様な切り口でダンスを読み解いていく。 踊っているようで踊らされている私たち。自由のようでたまらなく不自由な、薬であり毒でもある何か、それがダンスだ。ダンスを踊る/見る/作るすべての人に向けた、「振り付けの時代」を生き抜く指南書であり、ダンス史の決定版と言える1冊。 ★難波優輝さん(美学者・『物語化批判の哲学』著者)推薦! 「自然さ」に憧れながら、「理想の動き」を夢見た踊り手たち。 すれ違うイメージのなかで生み出されてきた身体と社会の運動を描く、新しいダンスの文化史/美学。 <本書で言及されるキーワード・人名> 宮廷舞踊/シラー/ベイトソン/ロマンティックバレエ/ピュグマリオン/ジョージ・バランシン/バレエリュス/ロイ・フラー/イサドラ・ダンカン/カンディンスキー/マーサ・グレアム/ユング/コーラスガール/テイラー主義/ルドルフ・ラバン/ジョセフィン・ベイカー/イヴォンヌ・レイナー/オノ・ヨーコ/ジョン・ケージ/暗黒舞踏/土方巽/大野一雄/ピナ・バウシュ/ポストモダニズム/ジェローム・ベル/ブルデュー/ネオリベラリズム

2026年9月26日単行本

3,600円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月28日

民話運動とジェンダー

いろりを囲みながら、おばあさんが語って聞かせる不思議な話――民話というと、そんなイメージを思い起こすかもしれない。戦後日本で、民話をめぐる運動は、誰がどのように担ってきたのか。 本書では、1950年代から90年代の民話をめぐる運動や実践のうねりを描き出す。左翼思想との関係性が強かった民話運動が、母親や教員、会社員が担い手になることで子ども文化や児童文学に接近し、戦後日本の文化運動として展開していったことを明らかにする。 昔話や人々の語りを集めるだけでなく、社会や政治の問題を「現代の民話」として取り上げ、戦争や地域の記憶と向き合い、専業主婦や女性、移民などの個々が抱える政治性を民話の射程に含めていく――。 民話を今日的な文化運動として位置づけ、ジェンダーやケアなどの視角から読み解き、「民話をする人々」と戦後社会の交差を照らし出す。

2026年9月28日単行本

3,600円(税込・書誌情報提供:openBD)

父よ、わが糞尿譚

徳島で独居する91歳の父親の様子がいよいよおかしい。認知機能が極端に低下した。常識も通用しない。福岡で文筆業を営む私が、遠隔介護をはじめたが……。『評伝石牟礼道子』の著者が、愛惜を込めて描き出すドキュメント。

2026年9月28日単行本

2,200円(税込・書誌情報提供:openBD)

異類婚姻譚の解剖

動物や妖怪、鬼、神々などと人間が夫婦になる物語「異類婚姻譚」。 なぜ人は異質な存在との物語に惹かれるのでしょう…

2026年9月28日単行本

2,200円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月29日

先生は、元極道

魂の講演が話題! 元極道講師による人生「生き直し」物語! 現在、千葉県柏市を中心に講演や子ども食堂などのボランティア活動を行う佐藤智明さん。若年層における薬物蔓延や闇バイトなど、子どもたちを取り巻く環境が悪化する中、薬物の危険性や恐ろしさを学校講演を通じて訴えている。 そんな佐藤さんの人生は、言葉では言い表せないほど壮絶だ――。 病を抱える父と祖母の世話で孤立を深めた小学校時代。中学で本格的にグレはじめ、卒業と同時に極道になった。17歳で刺青を入れ、同じ年に指を詰めた。その後、家庭を持ち、一度は組織を離れたが、経営する会社が倒産。さらに不幸は重なり、妻と母が相次いで事故死。絶望に苛まれた斎藤さんは、ガソリンを被り、火をつけ、命を絶とうとした……。しかし、死にきれず、重度の火傷の痛みにのたうち回る日々。その痛みから逃れるために、手を出したのが悪魔の薬〝覚せい剤〟だった。 〝生き地獄〟のような人生を送る中、それでも佐藤さんは生き直すことを決め、自分の体験、失敗を伝えることで、子どもたちを守る活動を始めた。 なぜ佐藤さんは、絶望の中で立ち直ることができたのか。 どうして、子どもたちを守る活動を始めたのか。 全身火傷の元極道が伝える、人生「生き直し」物語!

2026年9月29日単行本

1,700円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年9月30日

喫茶店のはなし。

原宿にある絵本が読める小さな喫茶店シーモアグラス。お店に縁のある作家たちが「喫茶」について書き下すエッセイアンソロジー。

2026年9月30日単行本

1,900円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年10月1日

あるはずの試み

# 『『百年の孤独』を代わりに読む』(ハヤカワ文庫)、『『手に負えない』を編みなおす』(柏書房)などの著書がある、友田とんのエッセイ・小説集第二弾。日常のふとしたことに可笑しさを見出し、文章を紡…

2026年10月1日単行本

2,200円(税込・書誌情報提供:openBD)

2026年10月8日

岡山人じゃが2026

地域の人と歴史を掘り起こす、岡山ペンクラブの『岡山人じゃが』シリーズ、2025年最新刊

2026年10月8日単行本

1,200円(税込・書誌情報提供:openBD)