ここまでわかった能登・加賀の歴史

レーベルは地方史はおもしろいです。

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現代社会のその先を作るために。日本の歩みを記憶として地域から残し伝え考えるための本。日本史ファン、研究者必携のシリーズ9冊目は、能登・加賀! 日本海に突き出た能登半島と、白山の麓から日本海へ広がる加賀。自然と地理によって培われた歴史的風土と、そこに育まれた人びとの営みはいかなるものだったのか。この地域の研究の第一線にたって活躍する著者たちが、史料をとりあげ縦横無尽に語ります。 第1部「能登・加賀といえばこの史料と人物」では、能登・加賀の歴史を語る上でとくにエポックとなるできごとや人物について取り上げます。第2部「掘り起こし、継承される景観と遺跡」では、現在の能登・加賀の姿を窺ううえで気づきにくかったできごとと、それに関わる景観・遺跡を紹介します。第3部「伝統と文化財の来歴をたずねて」では、現在まで伝えられた貴重な有形・無形の文化財とそれに関わる人々の営みを追究します。第4部「古文書を読み解く醍醐味」では、能登・加賀に関する古文書・古記録に着目し、そこから読み取れる史実を深く掘り下げます。第5部「地域の内と外のつながりを見つめる」では、能登・加賀という地域と全国各地を結ぶ人と人の交流とネットワークの形成に注目します。 この地の歴史にはじめて触れる読者にとって、最適な手引きになる一冊です。 冒頭には各執筆者が写真に記録した「令和六年能登半島地震」で被災した現地の様子を口絵として掲載しました。 執筆は、石田文一、伊藤克江、岩田裕斗、上田長生、大井理恵、岡崎道子、鎌田康平、木越祐馨、塩崎久代、袖吉正樹、田村昌宏、寺口 学、林 亮太、道下勝太、宮下和幸、宮野純光、向井裕知、麦居和真、村上和生雄、森田喜久男、𠮷田朋生、吉田政博、吉田律人、和田 学の24名。 ■「はしがき」より 【本書『ここまでわかった能登・加賀の歴史』は、現在の石川県、つまり能登と加賀の歴史を研究フィールドとして第一線で活動している「加能地域史研究会」のメンバーが中心となって、最新の研究成果を読者各位にお届けする。通史的に能登と加賀の歴史を概観するのではなく、各寄稿者が現在もっとも関心のある史料を取り上げ、もっともホットなテーマをあつめた一冊である。】

著者
地方史研究協議会
出版社
文学通信
読者対象
一般書
内容
日本史
発売日
2026年10月30日
発売日の出典
openBD
価格
1,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784867661338
ページ数
272ページ
判型
新書判

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目次

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序文 [地方史研究協議会会長 久保田昌希] はしがき[石田文一] ■第1部 能登・加賀といえばこの史料と人物 〈本願寺の拡大に捧げた生涯〉 【1】律儀・名誉の人 本泉寺蓮乗[木越祐馨] 1 蓮乗の出自/2 蓮乗の加賀・越中下向/3 病身の蓮乗/4 蓮乗の評価 〈「前田氏ゆかりの城」の前史を探る〉 【2】上杉謙信の能登侵攻と末守城[麦居和真] 1 はじめに/2 謙信の能登侵攻と末守城/3 謙信の語る第二次能登侵攻の経過/4 能登畠山軍による反撃の拠点 末守城/5 おわりに 〈どうする利長・長重〉 【3】北陸における関ヶ原合戦─大合戦に関わった能美[鎌田康平] 1 大聖寺合戦/2 戦国時代の要衝 三堂山/3 浅井畷合戦/4 関ヶ原合戦後の前田利長・丹羽長重 〈人々はなぜ由緒を欲したのか〉 【4】能登七尾の由緒町人氷見屋─由緒が受け継ぐ戦国の記憶[和田 学] 1 能登七尾について/2 霊山石動山の焼討ち/3 加賀藩の由緒町人/4 氷見屋の由緒/5 災害から学ぶ 〈藩政治を動かした男の実像〉 【5】幕末期の加賀藩家老横山政和[宮下和幸] 1 はじめに/2 万石横山家/3 幕末政局と横山政和/4 近代における活動/5 おわりに ■第2部 掘り起こし、継承される景観と遺跡 〈カガはいつから「加賀」なのか〉 【6】加賀立国の謎に迫る[森田喜久男] 1 加賀立国の事情を語る太政官奏/2 加賀国府成立前史/3 加賀という地名の由来 〈支配者・被支配者のリアル〉 【7】中世の人々は訴える─加賀国金津荘を事例に[寺口 学] 1 はじめに/2 上賀茂社氏人の荘民殺害事件/3 荘内の景観と明応2年の年貢減免要求/4 おわりに 金津荘の「御百姓」たち 〈有力武士団のまちづくりのすがた〉 【8】守護所富樫館と周辺の景観復元[田村昌宏]  1 加賀の有力武士 富樫氏/2 守護所が置かれた野々市/3 消えた守護所/4 よみがえった館/5 館の周りの様相/6 加賀国守護城下町の景観復元/7 おわりに 〈守護と民衆の実像を探る〉 【9】加賀一向一揆の考古学[向井裕知] 1 加賀一向一揆とは/2 加賀一向一揆組衆の拠点―砂子坂道場跡(金沢市)/3 加賀守護富樫政親の最期の地―高尾城(金沢市)/4 遺跡から見た加賀一向一揆衆 〈中世武士を祀る場をいかに継承するか〉 【10】長谷部信連廟所の再興と管理[林 亮太]  1 長谷部信連廟所とは/2 廟所の再興過程/3 廟所の管理 ■第3部 伝統と文化財の来歴をたずねて 〈造像年代と銘文から何がわかるのか〉 【11】石動山十一面観音立像の数奇な来歴[岡崎道子] 1 はじめに/2 像の概要と銘文/3 神仏分離後の石動山/4 おわりに 十一面観音はいつから石動山にあったのか 〈若狭の宝物の来歴〉 【12】白山比咩神社に奉納された紫石硯[伊藤克江] 1 白山比咩神社所蔵の紫石硯/2 各地に奉納された紫石硯/3 酒井忠直の紫石硯の奉納 〈江戸時代のお寺が展覧会場に!?〉 【13】二俣本泉寺の「蓮如忌」誕生秘話[塩崎久代] 1 はじめに/2 本山に御書拝領と宝物弘通の許可を嘆願―本泉寺兼厚の挑戦/3 二俣本泉寺の蓮如忌―語り継がれる由緒と教え/4 加越国境の山間部は真宗文化の宝庫 〈寺院はいかに継承しうるのか〉 【14】近世奥能登真言宗寺院の住職推移[宮野純光] 1 はじめに/2 住職就任要望に伴う願書/3 願書発給の背景を探る/4 寺院の歴代住職を追う/5 おわりに 〈神域化で行われた神仏分離〉 【15】白山の仏体下山─石川県社寺係の目論見[村上和生雄] 1 白山下山仏とは/2 森田柿園と「白山下山仏一件」/3 神号の決定と神鏡新調/4 仏体下山の完了とその後 ■第4部 古文書を読み解く醍醐味 〈戦国大名をめぐる新史料〉 【16】畠山義続充て足利義晴御内書案と能登情勢[石田文一] 1 はじめに/2 史料の解釈と年次比定/3 天文一六年(一五四七)に至る能登情勢/4 おわりに 〈効率的な統治はいかに可能か〉 【17】加賀藩十村の寄合─「堀松相談所留帳」から見る[上田長生] 1 はじめに―十村とは?/2 藩が設定した寄合/3 寄合の機能/4 十村寄合と訴願/5 おわりに 〈藩政末の金沢商家に迫る〉 【18】「春秋記録」に見る森下家と世情[袖吉正樹] 1 「春秋記録」について/2 森下家について/3 春秋記録に見る世情/4 森下家の日常 〈城下町の金融事情〉 【19】武家の頼母子講を読み解く─記録された相互扶助の仕組み[𠮷田朋生] 1 はじめに/2 日記に見える頼母子講の記載/3 帳簿から分かる頼母子講の仕組み/4 家中における相互扶助の在り方 ■第5部 地域の内と外のつながりを見つめる 〈海を渡る能登の人々〉 【20】加賀藩出身者の他国稼ぎと地域社会[岩田裕斗] 1 はじめに/2 加賀藩の他国稼ぎに対する対応/3 江戸の仁兵衛一件と他国居留者の一斉調査/4 加賀藩領民の進出先と地域社会/5 おわりに 〈北方世界とつながる能登〉 【21】能登地方における蝦夷錦の寄進[大井理恵] 1 はじめに―蝦夷錦とは何か?/2 蝦夷錦との出会い/3 村山伝兵衛寄進の蝦夷錦/4 珠洲にのこる蝦夷錦寄進札/5 おわりに―地域史のなかの異文化 〈江戸と金沢を結ぶ「かけはし」〉 【22】加賀前田家の江戸屋敷の役割[吉田政博] 1 加賀藩前田家江戸下屋敷平尾邸の構造と詰人/2 加賀藩士小川仙之助「御参勤御供中日記」にみる江戸と金沢 〈能登と大阪を結ぶ銭湯物語〉 【23】近代能登出身の銭湯経営者と神社寄進物[道下勝太] 1 石川県人会と大阪/2 大阪へ旅立つ能登の人々/3 大阪で花開いた能登出身の銭湯経営者たち/4 町の広報誌からみる銭湯経営者たちの回顧録/5 町内に建つ銭湯経営者の銅像/6 おわりに 〈能登半島と京浜地域をつなぐ〉 【24】石造物に刻まれた銭湯経営者の軌跡[吉田律人] 1 銭湯経営の担い手たち/2 ある銭湯経営者の半生/3 郷里に残る寄進物/4 同郷者のネットワーク/5 中能登地域の銭湯経営者 あとがき/執筆者紹介/シリーズ刊行にあたって

著者について

地方史研究協議会

地方史研究協議会は、各地の地方史研究者および研究団体相互間の連絡を密にし、日本史研究の基礎である地方史研究を推進することを目的とした学会です。1950年に発足し、現在会員数は1,200名余、会長・監事・評議員・委員・常任委員をもって委員会を構成し、会を運営しています。発足当初から、毎年一回、全国各地の研究会・研究者と密接な連絡のもとに大会を開催しています。また、1951年3月、会誌『地方史研究』第1 号を発行し、現在も着実に刊行を続けています(年6冊、隔月刊)

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