タカラヅカとシャンソンの時代

「結局ね、そういう不器用な姉妹が生きていたということなのよ」――96歳の現役女性歌手はそうつぶやいた。 宝塚歌劇団の第一線で活動し、退団後もシャンソン歌手や俳優として表舞台に立ち続けた姉妹、深緑夏代と千秋みつる。華やかにみえる経歴の一方で、その歩みは決して順調なことばかりではなかった。 宝塚少女歌劇団への入団、友人との別れも経験した戦時下、大役が付いていく同期や後輩との葛藤、シャンソンの歌い手や講師としての顔、深緑夏代の晩年や姉妹の関係性を、千秋みつる本人と周囲の関係者の証言から丹念に掘り下げる。 「3分間のドラマ」と評されるシャンソン。多くの人の心を動かした歌声の背景には、どのような人生があったのか。彼女たちにとって、歌とは、シャンソンとは何か。戦前から戦後、現在まで、2人の表現者の人生を追い、日本社会との交差も描く鮮やかなドラマ。風さやか、萬あきら、大原ますみ、安奈淳といった宝塚OGへの貴重な聞き書きも収める。
- 著者
- 千和 裕之
- 出版社
- 青弓社
- 発売日
- 2026-05-28
- 価格
- 4,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784787274854
- ページ数
- 264ページ
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