萬葉集訓読の資料と方法

精確な読みで原典の姿に迫る。 仮名作品とは異なり、漢字文献である『萬葉集』を読む際には「訓読」の工程を抜きにすることはできない。 資料として、10世紀後半成立の『赤人集』をとりあげ、従来いわれていた萬葉集との享受関係だけでなく、本文校訂や訓読面でも活用できることを実証。 『古今和歌六帖』も視野に入れ、平安朝仮名文献活用の端緒を開く。 「訓む」ために本文を校訂し、本文の校訂が「訓み」を変える。2つの連動を実践し、萬葉集の真の姿に切り込む! 【本書では『萬葉集』の訓読を研究対象とする。その訓読の精度をあげるためには、厳密な本文校訂が缺かせない。同時に、どのように訓読するかを念頭におかないで本文校訂をなすことはできないだろう。そして本文校訂と訓読の成果を少しでも堅牢なものにするためには、伝本や校勘資料の検証が不可缺である。 本書の内容は、右の研究手法のすべてにおよんでいる。そのうえで、書名に「訓読」を選択した理由はなにかと問われれば、「本文研究・本文校訂の目的は、その作品を精確に読むためにあるから」ということになろう。 平安時代の仮名作品とは異なり、『萬葉集』を読む際には「訓読」という工程が缺かせない。『萬葉集』には「読む」ことと連動して「訓む」ための研究が必要ということであり、本書はその研究領域に少しでも寄与すべくまとめたものである。本書が小さな橋頭堡となることができれば、これに過ぎたる喜びはない。】...「序論 本書の目的と構成」より

著者
池原 陽斉
出版社
笠間書院
読者対象
一般書
内容
日本の詩歌
発売日
2016年12月12日
発売日の出典
openBD
価格
11,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784305708212
ページ数
408ページ

発売済み

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