鏡
◆第二句集 『鏡』は、『頬』以降十年の作品を収めた第二句集です。 石田郷子先生のお住居である山雀亭の豊かな四季や、縁のできた古都奈良の時の深さ、孫たちの誕生と成長、この夏九十七歳になる母の暮し、そして夫とのこの家での何気ない日常などから句の種を拾えたことをありがたく嬉しく感じています。 (あとがきより) ◆作品紹介 ひと揺すりして朝涼の笊のもの 一艇を仕上げたる手や夏燕 運転手嚏してバス弾みけり 冬の鳥よく啼く朝の歯を磨く 一滴の墨たちまちの大夕立 眼科医に春待つ眼覗かるる 春光は瓶の触れあふ音かとも 善女われら酒饅頭をひとつづつ 春色のスカーフどうぞみんなより よく晴れてよく枯れてよき鳥の声
- 著者
- 上田りん
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2026-09-21
- 価格
- 2,700円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784781418513
- ページ数
- 214ページ
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