サイフォン式

◆第二句集 還暦やさくらもみぢの未だ黄色 一寸と粋で、●背かどうかは知らぬが、中年から初老になりかけた男の第二句集。 溜飲を下げてくれるかどうか。その保証は読んでのお楽しみ。 軽く一杯のあとの口直しになればいいか。 あっ、酒の前の珈琲は止しとく。 帯・中原道夫 ◆中原道夫選十三句抄 無窮とは寂しきものよ初御空 桃の咲く無何有の郷に着きしとふ 睡蓮にひるのいこひのこころもち サイフォンを戻る珈琲秋澄めり いつだつて湯冷めしてから心付く 遠く行く切符見せ合ふ青蜜柑 くさびらの宴のごとく寄集ふ 斯かるほど甘茶浴びせて良いものか 春燈をときどきうつす雨の糸 あんなにも小さく凧を揚げにけり どの桃も傷付きたくて熟れてゐる 短日や墓石に予約済の札 船待ちの傘な忘れそ伊根時雨る

著者
關 考一
出版社
ふらんす堂
発売日
2026-09-15
価格
3,000円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781418438
ページ数
264ページ

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