懐紙

◆第一句集 灯芯をはさむ懐紙や西鶴忌 懐紙は茶事のさまざまな用途に欠かせないもの。 着物の胸元に挟んだ懐紙をさっと引き抜く。 じゆんさんは誰より懐紙の似合う人だ。 序より・小川軽舟 ◆自選十二句 蛇出でて近江の雨に濡れにけり 空梅雨や竹輪より抜く竹の棒 呉服屋の自惚鏡春を待つ 能面の裏の膩や冷まじき 老いぬ間に逢ひたき人や春の雪 灯芯をはさむ懐紙や西鶴忌 あかがねの鐘ぞ聞こゆる春野かな 虹消えて物干竿の雀かな 炭火爆ぜたり愚図の身の底力 かんにんと小声で言へり花の雨 火加減はにこにこにまり稚鮎煮る 天に順ふ桜の咲くも我が散るも

著者
千乃じゆん
出版社
ふらんす堂
発売日
2026-09-22
価格
2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781418551
ページ数
214ページ

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