さざ波

◆第二句集 大池美木さんはしんじつ感性の人である。その感性の発露は、口語調の文体と相俟って独特の世界を演出してみせてくれる。例えば、次なる句、   わたし蛍のようにはいかなくてよ ここにはある種の媚態と共に、作者の自由な意志が見え隠れする。このように、感性のままに編まれたこの句集。この恵まれた特性を武器に、これからの活躍を期待すること、大。 (帯:塩野谷 仁) ◆自選十句 春愁や左右対称猫の髭 原宿の街に森ある五月かな 透明な翅をたたみて街薄暑 雪ノ下一丁目一番地涼し 考える蛇なり今日も自堕落に 涅槃西風歌舞伎町裏幟立つ パンジーや恋愛同盟結びたる 風葬もよきか凌霄咲き盛り 晩夏光羽根は舞台衣裳なんだ さざ波の形のままに春氷 みつ豆のちょっと物足りない感じ 魂の幼くあれよ冬苺 跋:武田伸一

著者
大池美木
出版社
ふらんす堂
発売日
2026-04-09
価格
2,600円(税込・書誌情報提供:openBD)
ISBN
9784781418230
ページ数
182ページ

発売済み

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