蝶ゆらぐ

◆第二句集 杉美春は感覚の触手をどこまでも伸ばす。 洋の東西を越え、時間と空間を跨ぎ、貪欲に言葉を探る。 その先に展開される洗練濾過されたしなやかな抒情こそ 彼女の俳句の魅力の源泉だ。 高野ムツオ ◆自選十句 蝶生まる微かに水の匂ひ立て サルビアや扁桃腺を見せて泣く 黒板の解なき式や修司の忌 水筆で伸ばす群青夏つばめ ソーダ水ほどの哲学ならば欲し 林檎煮る夜と釣り合ふ密度まで 秋の蝶地祇のまばたきかもしれず 釣竿の撓み月光曳いてをり 空低き日や綿虫の青く飛ぶ 霜の夜のかちりと嵌る木のパズル
- 著者
- 杉 美春
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2026-01-28
- 価格
- 2,800円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784781417875
- ページ数
- 190ページ
発売済み