源氏物語=反復と模倣
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因果の海に運命は反復し、悲しみは回帰する。 時は過ぎ去る。この至高の瞬間もほどなく過ぎ去ってゆく。至上の時は、それを二度と取りもどすことがかなわないことで、かえって記憶のなかで繰りかえし反復され、それじたい回帰し、時間の流れそのものをやがて支配することになる。過ぎ去った一点に凍りついた思いが、時間を逆流させ、時を歪めて、ひとのいとなみを撓め、悲劇を手ぐりよせるしだいとなるだろう。――本文より
- 著者
- 熊野純彦
- 出版社
- 作品社
- 読者対象
- 一般書
- 内容
- 日本の評論・随筆
- 発売日
- 2020年2月28日
- 発売日の出典
- openBD
- 価格
- 2,400円(税込・書誌情報提供:openBD)
- ISBN
- 9784861827792
- ページ数
- 120ページ
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